自分の飲酒代を「割り勘ね!」と言うママ友
引っ越し前のお別れ会ということで、私は息子を連れて、ママ友のAママ、Aママの3歳の息子と一緒に近所の中華料理屋さんに行きました。料理をいくつか頼んで、みんなでシェアして食べることにして、ドリンクはそれぞれオーダーすることに。Aママは、ワインやビールなどを次々にオーダー。私はお酒を飲みませんでしたが、Aママと保育園の思い出話に花を咲かせ、息子たちも食事を楽しんだようです。
そして、食事を終えお会計。ドリンクのお会計は別かなと思いきや、レジ前でAママから「割り勘ね! 5,000円ちょうだい!」と明るく言われました。Aママから言い渡されたのは、ドリンク込みの割り勘……。普段のランチなら割り勘でも別に構わないのですが、Aママは1人で5杯はお酒を飲んでいましたが、私はソフトドリンクを2杯だけ……。酔っぱらっているからあまり気にしていないのかな? と思って「私はお酒飲んでないから、ドリンク代は別でもいいかな」と聞くと、Aママは途端に不機嫌に。「うわ~ケチママだ!」「あんたはぶりっ子! お酒飲めないフリしてる!」とネチネチ言ってきました。いつものAママはおとなしいタイプなので、お酒が入ってからの豹変ぶりに私は驚いてしまいます。
子どもたちに親同士が揉める姿を見せたくなかったので、Aママの言う通りの金額を出そうかと思いました。しかしそのとき、「ママだけいっぱいお酒飲んでたよね! ずるいよー!」とAママの息子が言ったのです! 周りのお客さんにも聞こえる大きな声だったので、Aママは恥ずかしくなったのか、「私の方が多めに払うよ……」と言ってくれました。
どうやらAママは酔うと気が強くなってしまうタイプのようで、翌朝、酔いが醒めたAママからきちんと謝罪の電話が。相手の様子を見ながら、お酒を控えるように声かけをすればよかったと反省した出来事です。
作画/yoichigo
著者:井島りほ
2歳の女の子と5歳の男の子を育てるママ。おしゃべりが大好きで寝るのが苦手な兄妹と、にぎやかな毎日を過ごしている。