家は朝からぐちゃぐちゃだよ…
息子は週末になると「公園で自転車に乗りたい」「虫を捕まえに行きたい」と希望を言ってきます。そして娘はイヤイヤ期真っ只中。息子の希望に合わせて2人を連れ出そうとしますが、娘は地面に這いつくばって動こうとしません。息子は「妹ちゃんのせいで、好きに遊べない!」とかんしゃくを起こし、私はすっかり疲れていましたが、夫は「僕の言うことは聞かないから」と子どもたちを注意しようとせず、仕方なくひとりで頑張ることに。
そんなある日の週末、夫は午前中美容院に出かけていきました。私は家で子どもたちと過ごしていたのですが、その日は雨が降っており、外で遊べないストレスで息子はイライラ。そして娘の遊んでいたおもちゃを息子が取り上げて投げ散らかすので、娘も大騒ぎ。息子を注意する元気すらなかった私は、家の中の状況を写真に撮り、夫に「家は朝からぐちゃぐちゃだよ……」というメッセージと共に送信しました。
しかし、夫からの返事は「部屋を掃除したら気分もすっきりすると思うよ。頑張って」と他人事。つらい気持ちに共感してもらいたかっただけなのに、夫の返事に私はすっかり落ち込んでしまいました。それと同時に、夫はもしかして子どもたちが週末どう過ごしたいのかわかっていないのでは? と思い、帰宅した夫にどうして家が散らかっているのか順を追って説明することに。
「息子は外で遊べないイライラで、妹のおもちゃを取って投げる。娘もそれで大泣きして喧嘩が始まるの。注意しても余計刺激してしまうだけで、さらに大騒ぎになるんだよ! 子どもの相手や家事もあって、片づけまで手が回るわけないでしょ」と伝えました。夫は「ごめん……そんなに大変だって思ってなかった」と反省した様子です。そして、土曜日は夫と息子、私と娘がペアで、日曜日は夫と娘、私と息子がペアで過ごすことを提案してくれました。
子どもたちは両親それぞれが自分に向き合ってくれていると感じた様子。息子のかんしゃくも娘のイヤイヤも少なくなったのです。週末に子どもと1対1でじっくり向き合えて、子どもたち同士も仲良くできる時間が増えてきました。これからも成長に合わせて、家族に合った週末の過ごし方を見つけていきたいと感じた出来事です。
作画/ yoichigo
著者:井島りほ
2歳の女の子と5歳の男の子のママ。おしゃべりが大好きで寝るのが苦手な兄妹とにぎやかな毎日を過ごしている。