せいろの魅力
せいろを使う魅力は、何と言っても食材がふっくらと仕上がること。
電子レンジでの温めは便利ですが、ちょっとパサついてしまったり食べている間にどんどんかたくなってきてしまったりすること、ありませんか?
せいろにはその心配は一切ありません。
下からの蒸気で食材を温めるので水分が失われずにしっとりふっくら、芯から温まっているという感じ。
野菜は甘さが増して食べやすくなり、お肉も脂が下に落ちるのでヘルシーに仕上がります。
サイズと付属品の選び方
杉や竹製のせいろは直接火にかけずに、沸騰した鍋の上で下からの蒸気を当てて使います。
初めて買う場合には、せいろと水を入れる鍋のセットがオススメ。
セットじゃない場合は、持っているお鍋にのせて使いますが、鍋とせいろのサイズが合わないと焦げて危険です。
せいろと鍋の間に「蒸し板」や「受け台」と呼ばれる調整板を挟んで使いましょう。
筆者のオススメサイズは15cmの1人用のせいろ。
肉まん1個がピッタリのサイズ感は、キッチンでも嵩張らず馴染みやすい大きさですよね。
食材や人数が増えたら2〜3段と重ねて使えるので小さくても便利です。
何をどれくらい蒸す?
ぜひ一度試して欲しいのが温野菜。
素材の味が濃く、ホクホクした甘さがやめられなくなります。
お好きな野菜を蒸してみてください。
ひとつ気をつけるのは蒸し時間の調整。
ほうれん草は3分ほど、きのこやナスは5〜7分、根菜類は切り方にもよりますが10〜15分くらいで食べ頃になります。
葉物と根菜では茹でる時間を変えるのと同じように考えれば問題ないですよ。
他に便利な使い方は、冷凍うどんやパックご飯の温めです。
どちらも5〜7分ほど蒸したら出来上がり。
パックご飯は、まるで炊きたてのようにツヤツヤでふっくら仕上がるんです。
冷凍しておいたご飯やパンも、同じように蒸したら炊きたて、焼きたての美味しさが蘇るのでオススメ。
せいろの使い方のポイント
食材を入れる前に、水でしっかりと湿らせましょう。
水を張ったボウルに浸けたり、シンクで水道水を流しかけても良いですね。
次に食材を並べます。
オーブンペーパーやさらし、葉物野菜などを敷いてから食材を入れましょう。
豚肉などは白菜やキャベツ、もやしなどを敷くとせいろの汚れが軽減されるだけでなく野菜に肉の旨味が染みて全部美味しく食べられるのでオススメです。
パックご飯や冷凍うどんはパックや袋から出して、穴から食材が落ちないようにせいろの大きさに合わせて切ったオーブンペーパーを敷いてからのせましょう。
最後の後片付け。
水に浸けたまま放置するのはタブーです。
たわしで優しく擦って洗いましょう。
洗い終わったら、しっかりと自然乾燥させます。
カビちゃうともったいないので、完全に乾燥してから収納してくださいね!
2段蒸しランチを作ってみよう
15cmのせいろで、ランチを作ります。
冷蔵庫のかたくなったパンと残り物野菜を1段目に、2段目で肉まんを温めます。
「2段蒸しせいろランチ」の作り方
材料(せいろ2段分)
【1段目】
・パン…2切れ
・卵…1個(溶きほぐす)
・グリーンピース…30gほど
・ウインナー…2本
・レタス…1〜2枚
・マッシュルーム…1個(十字型に4等分)
・玉ねぎ…1/4個(少し厚めにスライス)
・トマト…1/4個(くし切りで3等分)
【2段目】
・肉まん…1個(写真なし)
作り方①食材をせいろに並べる
オーブンペーパーを写真のように折って深い容器型にすると、溶き卵や汁が多い食材を蒸す時に便利です。
ここに溶き卵とグリーンピース、ウインナーを入れ、敷いたレタスの上に他の食材を並べたら1段目の準備OK。
2段目は、肉まんを入れるだけ。
作り方②沸騰した鍋の上におく
2段重ねて蓋をしたら、お鍋の上におきましょう。
肉まんは15分蒸すので、5〜7分過ぎたら1段目だけ火から下ろします。
15分後火を止めて、肉まんも完成です。
カチカチパンもしっとりに復活!
たったの15分でランチが出来上がりました!
1段目の野菜と卵に軽く塩胡椒(分量外)して食べましょう。
卵もふわふわで、カチカチだったパンもしっとりとまるで焼きたてのようです。
美味しさアップの魔法のよう
焼いたり炒めたりと調理法がバラバラになるランチも、せいろを使うと全部一気に蒸すだけで完成。
魔法のようですよね。せいろ生活を始めてみませんか?