姪の「何それ!?」にギクッ!
姪をひと晩預かることになった夜、私は運悪く生理中でした。
まだひとりでお風呂に入れない姪を入浴させる際、「服を着た状態で入って姪を洗い、自分はあとから入浴しようか」とも考えましたが、そうすると姪をひとりで待たせてしまうのが気がかりで、私はタンポンを入れて姪と一緒に入浴することに。
しかし、私が体を洗っていると、湯船に浸かっていた姪が「何それ!?」と声を上げました。
姪の視線は、私の股の間にあるタンポンのひもに一直線。タンポンのひもを発見した姪は「お股から白いの出てるよ!?」と、とても驚いていました。
対応に困って必死にごまかす
正直に「生理なの」と伝えようかとも思いましたが、姪は姉の子どもであり自分の子どもではないからこそ、私は返答に困ってしまいました。
もしかしたら姉は「生理は子どもがもう少し大きくなってから、ゆっくり説明しよう」と考えているかもしれないと思ったのです。
そこで私が取ったとっさの行動は、ごまかし! 私は「白いの出てる? 何だろうゴミかなぁ? あとできれいに洗っておくね」と苦し紛れの逃げ口上を使ったのです。
姪は、まだ少し不思議そうにしていましたが一応は納得してくれて、私たちは何とか入浴を終えました。
姉に報告すると…
姪が眠った深夜、姉から「今日は子どもを預かってくれてありがとう。大丈夫だった?」と電話がかかってきました。
そこで私は、入浴中の一連の出来事を報告。姉は「わざわざタンポンを入れてくれたの!? 気をつかわせてごめんね! ありがとう」と言ってくれました。
何でも姉の家庭では、生理中も普段通り子どもとお風呂に入り、「女の人には毎月血が出る期間があるんだよ」と、ざっくりとですが生理について伝えているそう。
大慌てでごまかさなくてもよかったのかと思うと、何だかどっと疲れたような気持ちになりましたが、「子どもに生理を伝える難しさ」を体験する貴重な出来事となりました。
その後も姪を預かることが何度かありましたが、生理中の入浴でもタンポンを使わず「女の人にある血が出る時期なの」と言うと、しっかりと納得してくれました。
現在私は乳児を育てており、もう少し成長して言葉を理解できるようになったら、わが子にも早い段階で生理の話をしようと考えています。
※タンポンの過度な長時間使用はトキシックショック症候群(急な発熱、吐き気、めまい、失神などの症状)を引き起こす可能性があるため、パッケージ等に記載されている時間や使用方法をしっかり守りましょう。
著者/ごとうゆき
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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