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「また空っぽ!」私の弁当を勝手に食べる人がいる?→罠を仕掛けると…弁当が空になっていたワケとは?

娘の幼稚園入園とともに、お弁当作りがスタート。それに合わせて、私も仕事にお弁当を持っていくようになりました。

見た目よりも栄養重視! 決してかわいいお弁当ではないですが、同僚が「おいしそう」と褒めてくれるのはモチベーションになります。

すっかり職場で料理じょうずキャラが確立された私。後輩たちは私のおかずを“母親の味”と言って、おこぼれをもらいにきます。しかしそれを面白くなさそうに見ている人がいました……。

面倒な同僚

「華がなくて地味なお弁当ね」といつも私の弁当にケチをつけるのは、同僚のサエコ。見栄えよりも栄養に気を使いたいと言っても納得できないようで、毎日お昼になると私の弁当を覗きにきます。

 

今日は、私が分けてあげた唐揚げを嬉しそうに食べている後輩・サノくんの腕を取り「こんな茶色のお弁当よりも、おしゃれなハンバーガーショップがオープンしたから一緒に行こ♡」と強引に引っ張っていきました。


他の同僚の話だと、どうやらサエコはサノくんに好意を抱いているよう。私のお弁当が褒められているのを見るのが気に入らないのかもしれません。

 

お弁当がない!

翌日のお弁当は、私の大好物でもあるサワラの西京焼き。胸を躍らせながらお弁当箱をあけると、私は目を疑いました。

 

サワラの西京焼きどころか、お弁当の中身がそのまま消えています。もしかして、私が寝ぼけて詰め忘れてしまったのかも? その日はそう思い、仕方なく食堂でランチを済ませたのですが、帰宅してキッチンや冷蔵庫を見てもおかずは見当たりませんでした。

 

さらに翌日も翌々日も同じことが続き、さすがに盗まれていると気付きました。だからと言って、離席するたびにお弁当を持ち歩くわけにもいきません。

 

犯人は誰か、冷静になって考えてみたところ、疑わしい人物が1人いることに気付きました。

 

犯人は誰?

その疑わしい人物というのは、サエコ。ランチタイムはお店が混むからといって、12時になった瞬間に外に飛び出していた彼女が、ここ3日間お昼はずっと社内にいるのです。

 

でも、証拠がないのでこれ以上どうすることもできません。ただ、毎日お弁当を盗られるのは耐えられず、私はある作戦を実行することにしました。

 

作戦を決行する日、その日のお弁当はスペシャルバージョンです。世界で指折りの辛さと言われる唐辛子をふんだんに使ったオリジナル唐揚げを仕込みました。料理をしているだけで涙が止まらない刺激的な1品ができあがりました。

 

ついに昼休み。いつものようにキリの良いところまで仕事をしていると、ロッカールームから叫び声が聞こえてきました。

 

声の主は、予想通りサエコ! 火を吹くような辛さに見舞われたサエコは、すがるような目で私を見てきました。私は笑いながら、オリジナルホット唐揚げのレシピを教えてあげました。

 

サエコは私を恨めしそうに見ますが、弁当を取られないようにするためには致し方ありません。サエコの声に驚いて集まってきた同僚も、この状況を察知したよう。誰もサエコに手を差し伸べる人はいませんでした。

同僚が弁当を盗んだワケ

人だかりの中にはサノくんの姿も……。「ここ数日、僕に持ってきたお弁当は、先輩が作ったものじゃないですよね。すぐわかったけど……」サノくんは、ため息まじりにサエコに言いました。


その言葉ですべてを理解した私。サエコは、私のお弁当を盗んで食べていたのではなく、持参したお弁当箱に詰め替えてサノくんに渡していたよう。残念ながら、毎日のように私のお弁当を味見していたサノくんは、見破っていたそうですが……。

 

サノくんもこれ以上続くようなら、注意しようと思っていたそうです。

 

たまたま見たことのないおかずが気になり味見をしたのが運の尽き。サノくんのみならず、会社中に自身の罪が知れ渡る結果になったのでした。結局サエコは職場に居づらくなり退職。狙っていたサノくんとの仲も深まることのないまま、姿を消しました。

 

最近では社内にお弁当ブームがきています。インスタント食品ばかりを食べる毎日から手作りのお弁当に切り替わり、心なしか社員の顔色も良くなったような……? 同僚とおかずのレシピを教え合うようになり、ますますお弁当作りが楽しくなる今日このごろなのでした。


 

自分をよく見せるためにつくウソは、たいていすぐにバレてしまうもの。信頼はあっという間に失いますが、それを回復するのは相当な時間を要します。ウソはつかず、正直に生きていくのが一番ですね。

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