私なりに優先順位やスケジュールを組んで家事をしているのですが、目についたものを片っ端から指摘する夫。しかもそのほとんどは、すでに手をつけていることです。
それなのに夫は毎回「俺が言わなきゃわかんないんだな」と言います。そんな夫がストレスでしかありませんでした。
疲れる夫
私が言い返すと、夫はすぐにヘソを曲げてしまいます。また、夫の言動に少しでも意見すると「専業主婦なのに……」と見下したように言うのです。
そのうち私は言い返すことに疲れてしまいました。子どものお世話も忙しく、言い返す余裕もありません。
いつの間にか夫の言動に慣れてしまったある夜、突然夫が同僚と後輩を連れて帰ってきました。息子がようやく寝たので、私も休もうとした、そんな矢先のことでした。
正直言って子どもが生まれたばかりのわが家についてくるなんて迷惑です。同僚と後輩にも、できれば断ってほしかったと思わずにいられません。
しかし、よくよく考えるとこれは夫に一泡吹かせるチャンス！ ついに、仕返しをするときがやってきました。
夫に仕返し！
私は、夫の亭主関白気取りを公開しようと、みんなの前で家事を始めました。すると夫は予想通り、私のやることなすことに口を出します。
すでにお湯を沸かしていると言うのに、「お湯沸かしてコーヒー淹れろ」と指示し、みんなの上着はハンガーにかけてあるのに「上着預かってかけておけ」と言い、挙句「俺が指示しないと何もやらないんだよ」と笑います。
しかし普通の感覚の人であれば、夫の言うことの理不尽さがわかります。すでにみんな困惑顔……。居心地悪そうにお茶を飲み、そそくさと帰っていきました。
え？ 会社でも？
後から聞いた話ですが、夫は会社でも同じようなことをしていたよう。後輩が来客にお茶を出す用意をしているにもかかわらず「お茶を出してくれ」と指示する夫を、後輩はひとまず声掛けだけしてくれているものだと思っていたようです。
しかし今夜のことで、夫は相手を見た上で指示していた「言いたいだけの男」「後出し指示で優位に立とうとする男」であることが判明。この翌日から、夫を見る社内の目もガラッと変わったようです。
誰もついてこなくなり、うざがられるようになった夫。耐えかねた夫は同僚に「俺何かした？」と聞いたようで、同僚は「奥さんに聞いてみろ」と返したそうです。
夫のからまわり
夫が恥をしのんで聞いてきたので、私は夫の行動がいかにおかしいことか、包み隠さず伝えました。夫は猛反省……。こんな自分を捨てずにいたことに、感謝までされました。
夫はすぐに振る舞いを正したよう。信頼を取り戻すことは簡単ではありませんが、それでも少しずつ見直してくれる人がいるそうです。
それは家庭でも同じ。私のストレスになっていた夫の指示がなくなり、のびのびと家事や育児ができるようになりました。
正直夫の振る舞いにはストレスを感じましたが、自身の落ち度を聞き入れてすぐに直した素直さは夫の良いところ。もし私に落ち度があった時には、夫を見習って素直に直そうと思った出来事です。
自身の落ち度を指摘されたとき、素直に聞き入れて、身を正すことは重要なことです。長い夫婦生活。相手の意見に耳を傾けることの大切さを感じさせられますね。
