新婚ホヤホヤな僕たち
僕は入籍してまもない妻と一軒家で暮らしています。彼女は会社員で平日は仕事が忙しいため、在宅ワーカーの僕が家のことをほとんどやっていました。
そんなある日のこと。彼女の同僚のA子が家に遊びにきて、僕が料理を振る舞うことに。さらに翌日、「歩くゴシップ誌」という異名を持つA子がほかの同僚たちにも僕の料理の話をしたらしく、みんな僕の料理を食べたがっているとのこと。妻の出張が終わったら、彼らを自宅に招くことになりました。
けれども、その予定が実現することはありませんでした。彼女が長期の出張に出掛けた後、「事件」が起きたのです……。
妻の様子がおかしい?
新婚早々、数カ月間離れ離れになってしまった僕らでしたが、毎日連絡を取り合っておりラブラブは健在。ところが数週間が経過したころ、「仕事が忙しくなった」という理由で、彼女が僕からの連絡にあまり返事をしてくれなくなりました。
彼女の体調が心配になった僕は電話をかけてみることに。無事に電話は繋がり、いくつか言葉を交わします。すると、電話の向こうでメッセージの着信音が!? 彼女はスマホを1台しか持っていなかったはず……。僕が「誰か一緒にいるの?」と聞くと、彼女は出張先でスマホをもう1台持たされていると教えてくれました。
仕事の邪魔をしてはいけないと感じた僕は「また後で掛け直す」と伝え、通話を終了。彼女が少し焦っていたのが気になりつつも、ほんの些細な違和感だったので、問い詰めることはしませんでした。
嫌な予感が現実に…
それから数週間後。彼女の出張先の近くに住んでいる妹から電話がかかってきました。どうやら妹は、僕の妻に似た女性が男の人と手を繋いで電車を降りていくのを見た模様。それを聞いた瞬間、僕の頭の中は真っ白になりました。同時に、最近彼女との連絡の頻度が極端に減っていることや、先日の電話で着信音が聞こえてきたことを思い出します。
頭に浮かんだのは「不倫」の2文字。何にせよ本人に確かめる必要があるため、抜き打ちで彼女の出張先のマンションに行くことにしました。
そして、マンションのエントランスの外で彼女を待っていた僕は、見知らぬ男の腕に自分の腕を絡ませて楽しそうに笑う彼女を目撃! 咄嗟に物陰に隠れ、2人の姿を動画に収めました。そのまま会話をこっそりと聞くうちに、やはりメッセージの着信音は不倫相手のスマホから鳴ったものだったと知ります。しかも彼女が不倫相手に向かって、「うちの旦那、バカでしょ! 使い勝手めっちゃいいのよ!」と言い出す始末。完全に僕のことをナメている彼女に怒りが収まりません。
僕が呆然としていると、彼女から「愛してる」というメッセージが。「俺もだよ! 愛してる」と返しながらも、僕の彼女に対する気持ちはすでに冷め切っていました。
こっそり行動を開始!
その後、2人と接触せずに帰りの新幹線に乗った僕は、すぐに彼女の同僚のA子に電話をかけました。実は自宅に来たときにA子から「料理のレシピを教えて!」と言われ、連絡先を交換していたのです。妻の不倫現場を収めた動画を観たA子は「これは大変!」とビックリ。さらに、「不倫相手は部長で既婚者」との有益な情報を入手し、妻にバレないように着々と仕返しの準備を進めていきます。
そして、出張から家に帰ってくる日の夜に、妻から着信が。「久しぶりに会えるのうれしいな」「今日はラブラブしようね!」と笑う彼女に内心呆れながらも、僕は「そうだね」と言って電話を切りました。
それから30分後、再び彼女から電話が。彼女はかなり焦っている様子。それもそのはず、実は僕名義だった家と土地を内緒で売ってしまっていたからです! 僕はすでに引っ越した新居にいました。
借金を背負うことになった彼女
混乱し続ける妻に、僕はすかさず「出張先で不倫していただろ?」と追撃。
「不倫現場は動画で撮影した。A子にもきみの両親にも送っているからな!」
彼女は「私が本当に愛してるのは、あなただけなの!」と縋ってきましたが、信じられません。「自業自得だろ!」と突き放して電話を切ったのでした。
後日、彼女は僕と不倫相手の妻から慰謝料を請求されて借金を背負うことに。また、「歩くゴシップ誌」のA子がすでに今回の件を広めていたため、会社に居づらくなり退職したそうです。
一方、僕は無事に離婚も成立し、引っ越し先のマンションでひとり心穏やかに暮らしています!
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