え!? 怒っていないのに?
息子たちと過ごしていたある休日のことです。長男が水をこぼしてしまい、びっくりした私は「なんしようと!?(何しているの!?)」と思わず方言で話しました。
私も息子もそれが日常なので普通に過ごしていると、夫があとからムスッとした顔で「ちょっと話がある」と言ってきました。なんだろうと思っていると、「そんなに強く言わなくてもいいじゃん」とひと言。
「え? 怒っていないけど……?」と言うと、「さっき怒って強い口調になっていたでしょ! イライラしすぎ」と言われてしまいました。「水をこぼしたときのこと? びっくりしただけで、別に息子のことは怒っていないよ」と伝えてみましたが、夫は「そうなの?」と半信半疑。戸惑い、怒りそうになったものの、冷静になると思い当たることが。
夫は東京出身で、私は福岡出身。過去にも方言を巡り、思い違いをしたことがあります。「さっきの『なんしようと!』は、標準語で「何しているの?」って軽く聞いているのと同じことだよ」と説明すると、夫は意外そうな顔。
「俺、『何してんだよ! コラ!』っていうニュアンスかと思っていた……」とのこと。息子から「パパ、ママのこと怒らないでね!」と注意され、夫は慌てて息子と私に謝ってくれました。
方言の意味を知っていても、そのニュアンスまではなかなか伝わらないもの。夫が私の言葉にモヤッとしていると感じたら、なるべくその場でしっかり説明しようと感じた出来事です。
著者:村井あずき/20代・ライター。音が鳴るおもちゃが大好きな1歳の女の子を育てるママ。夫と2人で初めての育児に奮闘中。娘と一緒に絵本を読むのが大好き。
イラスト:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています