義母が突然やってきた!
とある週末、パートを終えて帰宅すると、玄関に義母の靴が! 急いで部屋に入ると、私の顔を見るやいなや義母がマシンガンのように文句をぶつけてきます。
「息子に用意した昼食を見たけど、あなたあんな貧相な食事を出しているの!? 嫁として0点だわ。息子がかわいそう」
義母は常にこんな調子で、隙あらば嫌味を言ってくる性格です。私はうんざりしながらも「はぁ……すみません」と受け流し、家に来た理由を聞きました。すると義母は「今日からここに住みますから。息子は了承済みだし、あなたの意見を聞く必要はないわ」と発言。びっくりした私は義母の隣に座る夫の顔を見ましたが、「仕方ないだろ……住まわせてくれの一点張りだし。借金返済のために、実家は売りに出すことにしたって言うんだよ」と頼りない返事が。
そう、義母は金遣いが荒く、義父が他界してからは好き放題に散財していたのです。私は絶望するも、どうすることもできず、泣く泣く義母との同居を開始しました。
わがまま放題の義母の要求は…
義母との同居生活は、想像していた通り最悪なものとなりました。義母は借金を抱えている状態なのでもちろん生活費は入れません。しかし、生活レベルを落とすわけでもなく毎日わがままばかり。
パン好きの義母にはお気に入りのパン屋さんがあり、そこの食パンはなんと一斤1000円もするのです。義母との同居を始めたことで生活費が厳しくなり、私は常に節約をしているため、一斤1000円の高級食パンなど買えません。しかし、スーパーで特売品の食パンを買って帰ると、義母からは「なんでこんな食パンを買ってくるの!? 私はあの高級食パンしか食べられないのよ。あれ以外買ってくるな!」と文句を言われます。
このような毎日で私は疲弊していましたが、いちいち義母とやり合うのは時間の無駄。そこで夫に「高級品ばかり毎日買っていたら生活できなくなってしまうから、我慢してとお義母さんに言ってよ」と相談しました。夫は困った顔をして「わかったよ、注意してみる」と言ってくれましたが、気弱な夫はいざ義母を前にするとなにも言うことができませんでした。
私は義母から文句を言われ続け、ストレスが溜まる一方。しかも、義母は高級食パンだけでなくパチンコにハマってしまい、お小遣いまで要求するようになったのです。
義母の味方になる夫
私はこのままでは本当にまずいと思い、夫に「好き勝手させていたら、本当に破綻するよ。このままでいいの?」と必死に訴えました。夫はその場では義母に釘を刺すことを約束してくれたのですが、翌朝、義母が「こんな安い食パンを買ってきて!」と怒鳴り始めると、またしても「か、母さんの好きなものを、食べさせてやれよ……」と義母の味方に。
さらに「お、お金ぐらい母さんのためになんとかしてやってくれよ」と続ける夫。息子の言葉を盾にし「そうよ、早く私の言うとおりにして、高級食パンを買ってきなさい。こんな嫁、マイナス200点!」と義母が言うと、なんと夫は「そ……そうだよなぁ」と同意したのです。
そんな2人を見て、私の怒りは限界突破。「こうなったら、とことん思い知らせてやる」と反撃を決意するのでした。
好き放題させてみた結果…
その日から、私は義母に言われた通り毎日高級食パンを買い、お小遣いを渡し続けました。義母は毎日ご機嫌で、夫は「最近、母さんとお前が仲良さそうでうれしいよ」と呑気に言っています。
そして、夫の給料日から6日後、義母からはお小遣い、夫からはスーツを新調するためのお金を頼まれます。家計を管理している私は2人に向かって、「もうお金はないわよ。うちの貯金の残高はもう5000円を切っているの」と伝えました。
夫は「この間給料日だったのに、そんなわけないだろ!」とあたふたし、義母も「今日は借金の返済日なのにどうしてくれるのよ!」と激怒。
堪忍袋の緒が切れた私は、2人に向かってこう言い放ちました。
「あんたたちの言う通り、お義母さんの欲しがるままにお小遣いをあげて高級品を買っていたから、わが家の財布はもうすっからかんなの! あなたも母さんの思うようにしてやれって言ったわよね」
そして、私は夫に離婚届を突きつけます。
「お金が必要なら自分たちでなんとかして。お義母さんの嫌味も、相談してもなにもしないあなたにももう限界なの! サヨナラ」
こうして家を出た私は、こっそり貯めていた貯金で新たな暮らしを始め、その後、離婚も成立。今はパートから正社員になり穏やかな日々を過ごしています。一方、夫と義母は多額の借金の返済に苦しんでいるそうです。
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