目を離さないでって言ったのに…!
夫には「息子を連れてきてね」「絶対に目を離さないようにね」と頼んだのですが、数分もしないうちに慌てた様子の夫から「どうしよう、息子がいない!」と電話がありました。なんと鍵を閉める間、少し目を離したのだそう。
焦って探すと、息子はひとりでマンションの階段を登っていました。まだ歩けるようになったばかりなので、ヨチヨチ歩きです。そんな息子が階段をひとりで登るなんて……。転倒して階段から落下していたらと思うとゾッとしました。幸い何事もなかったのですが、私は夫への怒りが抑えられず「絶対に目を離さないでって言ったじゃん!」と怒ります。しかし夫は、「鍵を閉めてたんだから仕方ないだろ!」とまさかの逆ギレ。息子が危険な目に遭いそうだったのに、「自分は悪くない」と言う夫の態度に幻滅しました。目を離したことに罪悪感も持っていない様子で、保身に走った夫……。この一件以来、不安で息子を任せられなくなりました。
その後、腹立たしい気持ちと息子が無事で安心した気持ちで涙が溢れて、母に電話して話を聞いてもらい、一緒に怒りを共有してもらいました。謝罪より先に保身に走る夫を見て、息子には、まずはごめんなさいが言える子になれるよう教えています。 夫には、目を離すとどんな危険があるのかを具体的に伝えておくべきだったかなと思った出来事です。
作画/さくら
著者:高嶋 あい
小学2年生の男の子を育てる母専業主婦。夫婦仲はあまりよくない。