愛する人を支える人生も悪くないと思っていたのですが……。
結婚前は紳士的だった夫が豹変
「おい! 今日の味噌汁、出汁の取り方が雑だぞ! 代々続く食品会社の社長夫人が、料理もまともにできないなんて恥ずかしいじゃないか!」と夫。
毎日、料理に掃除、洗濯と家事に励む私ですが、夫からは感謝の言葉を聞くことはありません。代わりに出るのは小言や不満ばかり。
テレビの上のホコリが見つかって
ある日、夫は会社から帰宅するとすぐテレビの上を指で触り、その指をじっと見た後、私をにらみつけました。
「お前、掃除もまともにできないのか? 専業主婦のくせに! 離婚だぞ!?」と小さなホコリを1つ見つけただけで罵ってきます。
さらに、「会社でも家でも俺はトップなんだ。専業主婦のお前よりも何百人を束ねている俺の方が偉いんだよ。当然だろ!」と叫びました。
私の心はポキリと折れ、我慢の限界に達しました。
掃除をしたら衝撃的なものが!
私はホコリが出ないように断捨離することを決意。夫が出勤したあと、家中をピカピカにするため、業者に依頼して荷物を運び出してもらいました。
その最中、家具の間から夫が知らない女性と温泉旅行に行っている写真を発見。不倫の証拠を得た私は、離婚届を書いてリビングに置き、実家へと帰ることにしました。
決意を胸に、新しい道へ
数時間後、慌てた夫からの電話が鳴りました。夫は初め「何考えてるんだ、お前? 家に帰ってこい!」と高圧的な態度を取っていましたが、私が慰謝料を請求し離婚すると伝えると、世間体を気にしたのか必死になって謝ってきました。長い間耐えてきた侮辱や裏切りを許すつもりはありません。
家を守る専業主婦も、立派な仕事です。夫婦間に上下関係はありません。その後夫とは離婚が成立。今では自分自身の時間を大切にし、新しい仕事を見つけて、充実した生活を送っています。