息子と義父の秘密のやりとり
預けていた3歳の息子を義実家に迎えに行くと、義父が息子とたくさん遊んでくれたよう。そのときは感謝でいっぱいでした。
帰宅後、息子は楽しそうに義父と遊んだときの話を聞かせてくれたのですが、なぜか義父を「お父さん」と呼びます。義実家では義母が義父を「お父さん」と呼ぶので、それをマネしているのかな?と思い、その場ではとくになんとも思いませんでした。
しかし私は目撃してしまったのです。
別の日、再び義実家に預けていた息子を迎えにいくと、息子と義父は遊びに夢中。私が息子に声をかけようと義父の部屋に行くと、義父が息子に自分のことを「お父さん」と呼ぶように何度も教えていました。
「じいじ」と呼ぶ息子に「『じいじ』じゃなくて『お父さん』と呼びなさいと言っただろ」と言う義父。私はなんとも言えない不快な気持ちになりました。息子も違和感があったのか、「お父さん」という呼び名は定着せず、ひと安心。
義実家に信頼を寄せていましたが、子どもに関しては目を光らせておいたほうがいいのだと感じずにいられませんでした。
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夫を育てた両親だと思うと、信頼して預けたい気持ちもありますが、子どものお世話にはアレルギーや事故など取り返しのつかないこともあります。リスクヘッジの観点でも、祖父母の行動を気にかけておきたいですね。
これは義家族にがっかりした話でしたが、逆のケースもあってーー。
忘れ物した! すると義両親が…
義実家に遊びに行ったときの話。みんなで食事をしに行く前に、娘に粉ミルクを飲ませておこうと考えていました。
しかし私がミルクを作ろうと哺乳瓶を取り出すと、なんとミルクの飲み口(赤ちゃんが吸う部分)がついていません。どうやら持ち運び用のキャップをつけたことで、見逃してしまったよう。
仕方がないのでミルクの飲み口をとりに一度家に帰って、レストランの駐車場でミルクを飲ませたのでした。
私たちのドタバタの一部始終を見た義両親は、夫に対し「出かける準備を丸投げしてたりしないよね?」「ちゃんと育児に参加してる?」と問い詰めていました。
今回は2人で準備していたので、互いに相手がチェックしただろうという油断があったのでしょう。子どもの持ち物は年齢とともに変わりますが、これからは相手任せにせず、互いに気をつけるようにしたいと思った出来事でした。
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育児は女性がするものという考えが根強い義両親世代ですが、そんな考えを持たない義両親に感動しますね。
もう1つの体験談では、仲の良かった義母から予想外のことを言われてーー。
「遊びにこないで!」義母が拒否したワケは…
良好な関係性を築いていた私たち家族と義母。年の数回の帰省を互いに楽しみにしていました。しかし、帰省の数日前に義母から「来ないでほしい」と連絡が……。電話をかけても、義母は出てくれませんでした。
義母に何かあったのでは……と心配になった私たちは、思い切って義実家を訪ねることに……。
ドキドキしながらチャイムを鳴らすと、出てきた義母は驚いた様子。事情を説明すると、義母は風邪を引いたそうで、私たちにうつさないように帰省を断ったとのことでした。電話に出なかったのも、喉が痛くて出られなかったそうです。
義母は子どもたちの顔を見て笑顔に……。少しでも会いに行けてよかったなと思いました。
今回は突然の訪問をやさしく受け入れてくれましたが、義母には義母の都合があります。後から考えると、独断で押しかけたのはよくなかったと反省しました。自分たちの気持ちだけで先走るのではなく、相手の発言の意図を考えて行動する必要があると感じた出来事です。
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急に訪問を断られると、何かあったのか? 何かしてしまったのか? と不安になってしまいますね。やさしい義母で何よりでした。義両親との付き合い方は人ぞれぞれ。互いに負担にならない関係性を築いていきたいですね。