世界が回って、耳の奥がキーン
それは、いつも突然やってきます。世界がぐらっと揺らいで、ゆっくりぐるーんと回る感覚。そう、めまいです。私の場合はいつも左から右へ景色がゆがんで回っていき、同時に耳の奥でキーンとかツーンとかいう音が聞こえるのです。
もともと私は、若いころから、めまいを起こすことが多かったように思います。ただ、40代に入ったこのごろ、前よりも頻繁にめまいと耳鳴りが起こるのです。例えば暑い中、庭仕事をした後とか、仕事が思い通りにならずにイライラしたときとか……。
思い返すと、私の母もよくめまいを起こし、「更年期でつらい」とこぼしていました。一般的に更年期は45~55歳くらいといわれているので、42歳の私は更年期にはまだ早いようですが、私もついにその年代に近づいてきたのかなと思いました。そして、もしこのまま悪化の一途をたどったら外出先や車の運転などの場面で危ないこともあるのではと少し心配になったのです。
耳鼻科で言われた「気持ちをラクに」
でも、ネットで検索したところ、耳鼻咽喉科の情報にめまいを起こす病気として、メニエール病や良性発作性頭位めまい症などの可能性もあるとあったので、まずは耳鼻科に行ってみることにしました。
耳鼻科では、めまいを再現するという検査をしました。先生が私の頭をあっちこっちに向けてめまいを誘発してくれるのですが、そのときはめまいは出ませんでした。
耳鼻科の先生には、「現時点でめまいが治まっているので、すぐに大きな病院で検査が必要というような病気ではないと思います。めまいや耳鳴りは自律神経の具合も影響するから、あまりカッカせずに気持ちをラクにね」と言われました。
自分なりに体得した「ゆるめる」コツ
私はかなりののんびり屋なので、そんなにカッカしたりはしていないと思うけど……と感じたのですが、よく考えるとめまいや耳鳴りが起こるのは仕事や家事で無理をしたときです。暑かったりイライラや心配で気をもんでいるときなど気が詰まったような感じのときにグラッとくる印象があります。
先生は「めまいが起こったときは、服も気持ちもゆるめる」とおっしゃったので、暑い中での作業や在宅での仕事をするときには、あえてゆったりと締め付けない服を選ぶようになりました。それでもめまいが起こったときは、すぐに横になって休みます。
これでめまいや耳鳴りの頻度が劇的に減ったわけではありません。でも、急を要するような大きな病気ではないとわかったこと、万が一に備え先生から「もしまためまいがしたときは、お薬を出しておくからそれを飲んでみてね」と、めまいを止める「メリスロン」という頓服薬をもらったこと、何より「心と体をすぐにゆるめる」というコツを教えてもらったことで、めまいが起こるのではないかとビクビクすることが減りました。その結果、気持ちがラクになり、うまくゆるむことができているように思います。
まとめ
40代になって徐々にめまいや耳鳴りが増えた私。耳鼻科でひとまず病気ではないと診断されてひと安心でした。そのとき教えてもらった「ゆるめる」というコツ。急を要する大きな病気ではないという診断と、頓服の薬をもらったことも相まって、うまく心と体をゆるめるコツを体得できたように思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
【高島先生からのアドバイス】
この筆者は、耳鼻科でめまいを再現する検査を受けていますが、これはめまいのときに表れる特有の目の動き(揺れ)である「眼振」を調べるものです。ただ、病院に受診した際は治まっていることも多く見られます。よって受診時の検査で異常所見が見られないからといって耳鼻科の病気ではないという結論を出すのは難しいと言えます。
また、母親もめまいを起こし、更年期でつらいと言っていたことが気になるのであれば、一度婦人科でホルモンチェックを受けて更年期の影響があるのかどうかを診てもらうと安心でしょう。
著者:丹羽かな/40代。女の子のママ。童顔&早生まれで、若く見られがちだったが、40代に突入して一気に加齢が加速。今まで感じなかった不調が現れるたび、これが更年期?とおびえている。ストレス解消は猫を吸うこと。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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