告げられた病名
「何か問題があるのでしょうか……?」とおそるおそる尋ねてみたところ、医師は「卵巣嚢腫のようだね」と重たい口を開きました。
「ここの部分、卵巣が腫れているね」「赤ちゃんがまだ小さいから、今は様子を見るしかできないんだけど……」と言われ、私は頭が真っ白になりました。
それからというもの、「小さくなっていますように……!」と祈りながら検診に通っていましたが、卵巣嚢腫は大きくなる一方。ついに7cmもの大きさになってしまいました。
そして、ある朝――。
激しい腹痛に襲われた私は、すぐに病院へ。検査をしてもらうと、卵巣が大きくなり、ねじれているとのことでした。
そのまま大学病院へ救急車で搬送されることになった私。大学病院に着いたころには痛みで歩くこともできず、車椅子での移動を余儀なくされていました。大学病院での検査の結果、緊急手術をすることになったのです。
手術は無事終了。赤ちゃんも頑張ってくれました。その後、何事もなく出産できたのです。
今回は妊娠の検査で卵巣腫瘍が判明しましたが、やっぱり定期的な検査は必要だな、と痛感しました。あんな不安な思いをすることが二度とないよう、面倒がらずに健康診断や人間ドックを受けようと思いました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/はたこ
著者:水鳥川由夏
6カ月の男の子を育てる母。義両親と同居中。