初めての妊娠でとにかく不安だった私
私は31歳のときに長女を妊娠しました。現在では30歳を過ぎての出産は珍しくないことですが、母親が私を20歳で産んだということもあって、私としては30歳を過ぎてからの妊娠というものに一抹の不安がありました。
そして、私自身がBMI25を超えるほどの肥満体型ということもあり、やはり少し出産のリスクが上がってしまうのではという心配も……。「無事に健康な赤ちゃんを産めるのだろうか」というモヤモヤ感を払拭したいこともあり、夫と相談のうえで思い切って出生前診断をおこなうことに決めました。
エコーのみでおこなえる出生前検査
恥ずかしながら、私は「出生前診断」というのは血液採取をおこなって、それを元に診断するという情報しか知りませんでした。前から出生前診断に興味はありましたが、注射が大の苦手だった私は、「注射の針を刺す」という行為が必要な出生前診断に懸念を抱いていたのです。
現に私の通っていた産院でも、出生前診断は血液採取のみの方法しか受け付けていませんでした。しかし、ある健診日に偶然「出生前ベビードック」というチラシを発見。そこには「超音波を使用する出生前診断を希望する方は、連携先の総合病院へ紹介状を書きます」と書かれていました。
妊娠16週のころに出生前診断を受けて
気になりだしたら即行動したくなってしまう私は、すぐに医師へ確認して紹介状を書いてもらいました。とにかくこのモヤモヤした不安をはっきりとさせたかったからです。
私が出生前診断を受けたのは妊娠16週のころでした。なぜ妊娠16週かというと、できる限り早期に発見することでいろいろと考えられる余地を自分に与えたかったからです。もしも、おなかの子どもに病気などが発見された場合も、時間的な余裕を持って対応したいと考えていました。
不安と緊張でいっぱいの出生前検査でしたが、検査のまったく痛みはなく、注射を使うこともありませんでした。そして、産婦人科医と検査技師さんが2人がかりでしっかりと検査してくださったので安心感も大きかったです。
妊娠16週という比較的早い段階で、確率論ですが「おなかのなかの赤ちゃんは順調ですよ」と言われたときはどれだけホッとしたことか……。早めに検査をおこなうことを決断できたことで、不安感もなくなり、安心してお産に臨むことができたので、個人的には出生前診断を受けて本当によかったと実感しています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/おんたま
著者:黒井夢乃
2女の母。歯科衛生士資格あり。次女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。