運転中、落ちたものを拾おうとした結果…
帰宅途中、信号が赤に変わってブレーキをかけた途端、助手席に置いていたエコバッグからしらす干しが助手席に落ちてしまいました。足元に暖房を入れていたので、傷んでしまうと思った私はブレーキを踏んだまま、助手席の足元に手を伸ばしました。そのとき、なんとブレーキから足を離してしまったのです……!
ブレーキから足を離してしまったせいで、私の車は前進し、前の車に衝突。全身に軽い衝撃を感じたものの、足元に潜っていた私は何が起きたのかすぐには理解できませんでした。でもやがて前の車にぶつけてしまったことに気づき、顔面蒼白に。
青信号になり、前の車と一緒に道路脇に移動して駐車すると、前の車から降りてきたのは全身にタトゥーが入っていて、顔にたくさんのピアスがついたスキンヘッドの男性でした。「外に出ろ!」と言われて、震えながら一緒に男性の車の傷を確認することに。
しかし、どこにも傷はありません。ぶつかったにもかかわらず、前の車は無傷。男性は何度も傷がないか確認していましたが、まったく傷がないことがわかると、「今後は気をつけろよ」と言ってくださり、車に乗って去っていきました。男性に怪我はなく、車にも傷がなくて本当にホッとしました。そして私にも、そして後部座席に座っていた長男にも怪我は一切なく、まさに不幸中の幸いでした。
事故を起こしたとき、子どもは後部座席で寝ていたのでパニックにならなくてよかったと思いました。ただ、怪我や車に傷はないとはいえ、前の車の男性にとても迷惑をかけてしまったので、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいに。今回のことを深く反省した私は、二度と運転中に落ちたものを拾うのはやめようと心に決めました。
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車を運転中に足元に落ちたものを拾うのはとても危険な行為ですね。運転中に気を取られないためにも、まずは荷物は落ちないようにしっかり固定しておくのがよさそうです。そして万が一落ちてしまっても、その場では拾わず、必ず車を停車させてから拾うようにしましょう。一瞬の油断が事故につながるということを、肝に銘じておきたいですね。
イラスト/きりぷち
著者:山下まき
6歳・3歳の男子を育てる母。海外に8年滞在し、出産・子育てしました。