「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、ママさんたちの育児の悩みで多く聞く、“成長・発達”についての質問です。周りに比べて成長が遅いと感じたとき、何か取り組むべきことはあるのでしょうか?
Q. 周りにくらべて成長が遅いのですが、大丈夫でしょうか?
もうすぐ生後7カ月になる男の子で、初めての子がいます。未熟児で1,966gで生まれました。うつ伏せをさせると頭を持ち上げるのですが、寝返りがうてません。お座りも支えがないとできません。周りに比べると遅いと思うのですが大丈夫でしょうか?
宮川めぐみ助産師からの回答
息子さんは、うつ伏せ遊びをよくしていますか? また、足を手でつかんで遊んだりしていますか? 今までの経験値によってできるようになるまでのスピードが変わってきたりしますので、たとえば手で足をつかませて、上にあげて左右にゴロゴロ揺れて遊んでみたりすると、身体の中心がわかってきて寝返りができるようになるかもしれません。また、お座りは発達の順番としてはズリバイやハイハイのあとになり、体幹がしっかりとしてこないとできません。無理にさせてしまうと骨盤に負担をかけることになりますので、身体を使った遊びを増やしながら、できるようになるまでは待ってあげてくださいね。
※参照元:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/topic/detail/25063 〉
1歳までの成長・発達に効果的な遊びは?
どのママも、わが子の成長・発達のスピードというのは気になるものですよね。人それぞれ異なるものだと頭では理解していても「同い年の○○ちゃんは1人でお座りできるのに、うちの子はまだ……」なんて、つい考えてしまったりするものです。自然の流れに任せて見守っていてもまったく問題ないのですが、赤ちゃんの成長・発達に効果的だとされる遊びを日々のなかに取り入れてみてもいいかもしれません。
音の出るおもちゃで言葉や感覚を育てる
0歳児のころから長く活躍する、代表的な音の出るおもちゃといえば“ガラガラ”です。最初は音に興味をひきつけられていただけだったのが、月齢を重ねるとともに自分の手で持つようになり、振ってみて思い通りに音が出るとうれしくてママの顔を探したりします。そのときは一緒によろこんであげてくださいね。また、0歳後半になってくると、電話や車の音が出るおもちゃで“まねっこ遊び”をするようになります。ママも一緒に声を出すことで言葉の習得に繋がりますし、この遊びが発展して“ごっこ遊び”をするようになったりします。
身体を使った遊びで運動能力を高める
まず、お座りや寝返りのための筋力(体幹)を鍛えるために、いちばん最初に試してもらいたいのは“うつ伏せ遊び”です。赤ちゃんをうつ伏せ姿勢にすると、頭を持ち上げる動作をします。その状態で声をかけたり身体をなでてあげましょう。すると、首をあげて足をバタバタさせたりします。これを少しずつ時間を延ばしながらおこなってください。(※布団などのやわらかいものの上ではおこわないこと、顔の周りに何か置かないこと、必ず目を離さないことの3点に注意しましょう)また、手からの刺激は脳を刺激しますので、大人の指を握らせる、握りやすいおもちゃを握らせるなど、にぎにぎ遊びの時間をとりましょう。
ほかには、ボールを打ったりころがしたりできるゴルフやボーリングのおもちゃ、歩けるようになれば、踏むと音の出るマットや、プルトイなどで遊ぶといいでしょう。
遊ぶときのポイントは?
ただ1人で遊ばせるだけでは赤ちゃんもすぐに飽きてしまいます。そこでポイントとなるのが、以下の3点です。
■ニコニコ笑顔でほめながら遊ぶ
■赤ちゃんの機嫌のいいときにする
■無理強いしない
ママが楽しくないと赤ちゃんも楽しくありません。2人で息を合わせて遊びましょう。遊ぶのは赤ちゃんの機嫌のいいときに。いやがるときは無理強いしないことが大切です。そして何よりも大切なことは「ママとの愛着を育むこと」です。
※参照元: 基礎知識(ベビー)「年齢別発達とおもちゃ選び」〈 https://baby-calendar.jp/knowledge/baby/181 〉、ニュース(ママネタ)「離乳食開始前にできる!赤ちゃんの発達につながる遊び」〈 https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/3029 〉
速度や度合いはそれぞれですが、赤ちゃんは毎日確実に成長しています。一緒の時間をたくさん持ち、遊びながら経験値を高めていくことでいろいろなことができるようになっていきます。とはいえ、あまり過度に気にしたり、あせりすぎたりするのは禁物ですよ。子どもが赤ちゃんでいてくれる時間は短く、とても貴重なものです。自分も楽しみながら、毎日の成長をあたかかくゆっくり見守ってあげてくださいね。