その連絡は、女性からでした。酔った夫が一緒に飲んでいる友人男性の家に泊まるという内容でしたが、何だか気分の悪い連絡で……。というのも、夫が不倫しているかのような口ぶりだったのです。
その後しばらくして、また同じ女性から連絡を受けました。なんと、自分がその不倫相手だと言うのです。なんとなく、そんな予感はしていましたが……。
不倫相手から再度連絡が…
彼女は以前の連絡で不倫をにおわせ、私と夫との間にいさかいを起こして結婚生活を破綻させたいと思っていたようです。しかし待てど暮らせど状況が変わらないため、我慢しきれず再度連絡をしてきて……。
「私、彼の子を妊娠してるの♡」
「彼も子どもが楽しみだって言ってる」
「さっさと出ていけ」
わっ、ラッキー!
「えっ、出てっていいの?!」
夫が私と別れたいと言ったかどうかはわかりませんが……。
夫の不貞の事実を確認したいと彼女に言うと、証拠となる写真や動画をたくさん送ってくれました。私は1週間後に出ていくことを約束し、彼女には私とのやりとりを夫に話さないよう連絡。約束を破った場合は、彼女に慰謝料を請求すると伝えました。
明るみになった夫の本性
私が引っ越した後の家に入った不倫相手。びっくりしたようで、また連絡がきてしまいました。なにせ、部屋にはほとんど物がありません。それもそのはず。私が独身時代に購入した家具や家電を、そのまま使っていたのですから。
これではすぐに生活できないと文句を言っていた彼女ですが、自分色に部屋を変えられると気づいて気を取り直したようです。そこから調子に乗った彼女は、こんないいタワマンから追い出されるなんてかわいそうと言い出しました。
ここで私は、彼の本性を彼女に教えてあげました。彼には、タワマンに住めるような経済力はないということを。
夫は、彼女にウソをついていました。自分は、大企業勤めのタワマン暮らしだと。
私の話を信じない彼女ですが、夫が帰宅すればわかることです。夫はきっと離婚したくないはずですが、どうかしら。
一転、離婚はやめてと言われ…
翌日、再度連絡してきた彼女。今度は、離婚を取りやめてほしいと言ってきて……。やはり夫は金づるの私と離婚したくなかったようで、離婚するのであれば子どもは認知しないと宣言したそうです。
結局、離婚調停になった私たちは半年後ようやく離婚。ですが、彼らは結婚しませんでした。私は彼女の子どもが養育費を受け取れるように、わずかながら手助けをしました。わが子が成人するまで、彼女にはしっかり子育てをしてほしいと思ったからです。
いろいろとあって私にはしばし癒やしの時間が必要ですが、これも人生経験。私らしい人生を歩んでいきたいと思います。
◇ ◇ ◇
突然、不倫相手から連絡がきたら動揺しますよね。元夫は不倫相手と結婚しない選択をしましたが、養育費はしっかりと払ってほしいですね。