義母との同居、大後悔!
同居してしばらくは大人しくしていた義母ですが、あっという間にわがもの顔。まるで自分の家であるかのように振る舞うようになりました。
しかし夫が家にいる間は猫をかぶっているので、今のところそれを知るのは私と娘だけ。夫にバレたら強く注意されることはわかっているようです。
告げ口をするのもどうかと思って我慢していたある日、実母がけがをしてしまいました。命に別条はないものの、骨折をしており介護が必要です。
母はひとり暮らしなので、私が面倒を見るほかありません。仕事を休んで毎日実家へ通うことになりました。
義母の申し出
介護生活は思っていた以上にハード……。毎日ヘトヘトで、娘のことを気にかける時間もありません。次第に家事が滞るようになりました。
そんな中、なんと義母が家事を手伝うと申し出てくれました。これまで自分のこと以外何もしてこなかった義母からの思ってもみない提案に、私はびっくり。意地悪な姑だと思っていましたが、いざとなったら助けてくれるやさしい人だったんだとわかり、感激しました。
しかしある日、私が夜遅くに帰宅すると娘がリビングでお菓子を食べています。私の帰宅にも気づかないくらいむさぼる様子に、驚きが隠せません。いつもそんなことはしないのに、一体どうしたのでしょう。
そんな様子を見て、まさか義母がごはんを作ってくれていないのではないか、そんな不安が胸をよぎります。娘はそれを否定するものの、その返答は歯切れが悪いもの。
夫に聞いてみるも、毎日ちゃんと食事は作られているそう。母親の私が不在がちだったので、娘が不安定になっているのかもしれません……。
娘が涙したワケ
娘を放置したのが失敗だったと気づいたのは、その後しばらくたってからでした。
その夜、夫は仕事で家を空けていて、義母は婦人会の1泊旅行。娘をひとりぼっちにしておけなかった私は、予定より早めに帰宅し、娘と食事をすることにしました。
家に帰るとテーブルに娘1人分の食事が置かれています。きっと義母が用意してくれたのでしょう。しかし娘は手をつけず、バリバリとスナック菓子を食べています。
食事の前にそんなにお菓子を食べたら、おなかがいっぱいになってしまいます。食べ物を残すなんてもったいないこと。私がキツく注意すると、娘は目に涙を溜め、絶対に食べられない。無理だと断固拒否するのです。
驚いて味見をしてみたところ、私は大絶叫。ありえないほどにマズイのです。よくよく娘に話を聞いたところ、これはたまたま失敗したわけではなく、わざとなのだと言います。
ちなみに、夫がいるときの食事はおいしいのだそうです。娘が毎日こんなごはんを食べていたなんて……義母に娘を任せたことを、深く後悔しました。
嫁いびりに飽き足らず、孫いびりまでしていたとは……。私は義母への仕返しを固く誓ったのでした。
いざ義母を成敗!
翌日、私はテーブルいっぱいに料理を作って、義母を待ちました。よほど楽しい旅だったのか機嫌良く帰宅した義母は、私に勧められるがまま料理を一口。その途端、大絶叫したのです。
今にもブチ切れそうな義母に「私は味付けをまねしただけ。娘に残さず食べろとキツく言っていたあの味付けですよ」と伝えると、義母はギクリとしていました。
さらに私は、味覚がおかしくなる病気ではないかと義母に尋ねます。1度病院に行きましょうと誘ったところ、義母は憤慨。そして口を滑らせ、ただちょっと孫に嫌がらせをしただけだと、自ら白状したのです。
この件は夫に報告し、義母には出ていってもらうことにしました。義母は年金で借りられる古いアパートをなんとか見つけ出し、ひとり寂しく出ていったのでした。この後どんなに困ることがあっても、手助けするつもりはありません。
今回のことでは娘にとんでもない苦労をさせてしまい、母親失格、大反省です。謝る私を、娘は笑顔で許してくれました。娘が家を出ていくその日まで、母親としての任務を全うしようと決めたのでした。
信頼して娘を任せたはずなのに、信じられませんね。どんなに厄介な義母でも、孫にとってはいいおばあちゃんであってほしいと思ってしまいます。孤独な老後を迎えることになっても、自業自得としか言えませんね。