生理を知ったのは小学生
私が生理の存在を知ったのは、小学校高学年のとき。宿泊学習前に女子だけ校庭に残され、生理や生理用ポーチについて説明を受けました。この講義で私は生理を知り、生理中はナプキンなどを生理用品が必要なこと、生理用品は生理用のポーチなどに入れて持ちあるくことを知ったのです。
ただ、母親とは生理の話をしたことはなく、当時はまだ初潮を迎えていなかったため、現実味がなく、「自分には縁のない話だな」と思っていました。
生理についてオープンに話す友人
その後、私は中学生になり初潮を迎えました。しかし、あの女子だけで集められたシークレットな講義を受けたこともあり、「生理」という言葉自体に恥ずかしさを覚えてしまい……。生理用ポーチを持ってトイレに行くことも「自分は生理だ」とアピールしているようなものだと考えてしまって、トイレに行くときは、生理用ポーチを制服やジャージの中に隠すように。
そんなとき、部活が一緒だったある同級生と仲良くなりました。なんと彼女は、生理についてオープンに話すタイプ。ある日彼女は、何気ない会話の中で「今、生理でおなかが痛くて」と言ったのです。
「生理は隠すべきもの」「恥ずかしいもの」と思っていた私からすると衝撃でした。生理って人に教えてる! サラッと言えてすごい!とやけに感動して……。
私も思い切って…
さらに、友人は生理用ポーチを隠すことなく、恥ずかしがることなく、手に持って堂々とトイレに入っていきます。私はなんて潔いんだと感動しました。彼女に影響され、次第に私自身「生理を恥ずかしがる必要なんてない」「隠さなくたっていい」と思えるようになり……。
意を決して彼女に「私も、今生理でさぁ……」と話をしてみることにしました。すると、彼女からは「そうなんだね」と返事が。彼女の日常会話並みの反応にどこかホッとして、その後、彼女と生理について会話ができたのです。この友人のおかげで、「生理は恥ずかしいもの」という認識はなくなり、オープンに話せるようになりました。なんだか1つ、大人になったような気がした瞬間でした。
著者:新谷けご/40代女性・2013年生まれの娘、2015年早生まれの息子と夫の4人暮らし。年子育児に振り回されっぱなしの毎日。
作画:ののぱ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)
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