保健室の先生に相談してみることに
私は経血漏れに悩まされたことがきっかけで、タンポンを使うようになりました。高校が共学だったので、同じ教室には男子生徒もいました。経血漏れをして男子に見られたら恥ずかしいですし、からかわれるかもしれないと思うと恐怖でしかありません。
そこで、私は経血漏れについて保健室の先生に相談してみることに。友だちと一緒に行って「経血が漏れないようにするにはどうしたらいいですか?」と質問したところ、タンポンを使ってみるのも1つの手段だよ、と教えてもらいました。
こうして、保健室の先生のアドバイスがきっかけで、私はタンポンを使うようになったのです。
母親の許可が必要だと話す友人
ただ、一緒に保健室に行った友だちは、「自分の母親はタンポン反対派」だと話していました。本人としてはタンポンを使ってみたいものの、母親から使うことを許してもらえないだろうと言うのです。学校にいる間だけコッソリ使うこともできますが、家族思いの友人は母親に隠れてタンポンを使うことは、さすがにうしろめたかったよう。
保健室の先生は、「お母さんは娘さんの体を心配して言っているのだろうから、まずはお母さんと話し合ってみたら?」とアドバイスしてくれました。
母に頼んでみると…?
その日の夜、私はハッと気づきました。その友だちのお母さんと私の母親が、ママさんバレー繋がりで親しくしていることを。そこで、母親に昼間にあった出来事をそれとなく話してみたのです。
すると、私の母が「次に会ったときにさりげなく話してみるね」と、友だちのお母さんにタンポンの安全性や便利さを説明してくれることに。実際に話した結果、友だちのお母さんは「タンポンは危ないものではない」と理解してくれたそうです。
母によると「タンポンを使えば経血漏れをカバーできるだけじゃなくて、プールやお風呂に入るときなんかもいいよ」と話したところ、友だちのお母さんは「そんなに便利なものだったのね!」と興味津々で話を聞いていた、とのことでした。
今でこそインターネットでいろいろな情報を入手することができますが、当時は情報収集といえばテレビや雑誌ぐらいだったこともあり、生理に関する知識のアップデートが今のようにスピーディではなかったと思います。だからこそ、友人のお母さんもタンポンという自分が知らないアイテムに、不安を抱いていたのかもしれません。正しい情報を知って正しく使うことが大切だと感じたエピソードでした。
※タンポンの過度な長時間使用はトキシックショック症候群(急な発熱、吐き気、めまい、失神などの症状)を引き起こす可能性があるため、パッケージ等に記載されている時間や使用方法をしっかり守りましょう。
著者:浦部さくら/50代女性・娘と息子が成人して、子育てが一段落したアラフィフ。若いころから鉄欠乏症に悩まされ続けてきたことがきっかけでちょっとした健康オタクに。結婚、出産、育児、健康など経験してきたことや興味のあることなどを突き止めたレポートを執筆中。
作画:モリナガアメ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年3月)
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
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