出産前日にまさかの出来事が…
私は結婚する前から「もしも子どもを授かれたら、どんな名前にしよう」とずっとわくわくしていました。そのため、妊娠がわかったときは、まずネットでいろいろ調べたりしながら「男の子だったらこんな名前かな?女の子だったらこんな文字を入れたいな」と思いをめぐらせたほど。その後もネットと本でいろいろと調べ、何カ月もかけて男の子と女の子の名前を3つずつ絞りました。
ところが、夫はどうも煮えきらず、私が一生懸命考えて出した候補を見ても、生返事。でも、否定はしなかったので受け入れてくれているものだと思っていました。
その後、予定帝王切開で出産することになり、私は入院。そして、出産の前夜の電話で、そんな夫から驚きの一言があったのです。
「これから俺、名前考えるから」
「……………え、は?私が考えたのは?」
「ん~、あれはなんか違うんだよな」
もう開いた口がふさがらないとはこのこと。「34週間も時間があったのに、なぜ今から!?」 と思いながらの出産となりました。
常々、夫はギリギリまでやらない人だとは思っていましたが、ここまでとは驚きでした。名前が決まってなかったためか、病院で「私のフルネーム+ベビー」と呼ばれていた息子。結局、私と夫の2人ともが納得する名前がなかなか見つからず、出生届は期限ギリギリで提出しました。
ただ、ギリギリの命名となりましたが、結果的に私が候補に挙げていたものより、いい名前になったと、今では思えます。当時は腹立たしさもあり、私の意見を押し切ろうかとも思いましたが、そのせいで、夫が息子の名前を呼ぶ度にその時のことを思いだすのは、なんか違うなと思ったので、グッと堪えました。やっぱり両親に愛される名前がいちばんだと思います。
著者:内田由紀子/30代 女性・主婦。3歳の息子と夫と3人家族の主婦。両実家が遠方のため、基本ワンオペ。
作画:あま田こにー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年5月)