生理痛がひどい私
私が中学2年生のころの話です。同級生の女子がほぼ全員初潮を迎え、友だち同士で生理について話すことが増えました。しかし、生理痛がひどいのは私だけ。おなかが痛いと訴えると、生理痛がない友だちからは「おおげさじゃない?」と言われることもありました。
私には姉がいるため、腹痛のつらさや悩みは姉に相談していましたが、学校では共有できる相手がおらず、孤独感を抱いていました。
同級生の驚きの発言
そんなある日、生理2日目で腹痛がひどかった私。いつも通り、お昼ごはん後に鎮痛薬を服用しました。するとその姿を見た同級生が、私に向かって「いつも薬飲んでるね。薬ばかりに頼るなよ!」と言ったのです。
自分にとっては当たり前のことを突然指摘され、私はとても驚きました。帰宅してもそのことばかりが頭をめぐり、「私は我慢できない弱い人間なんだ」「薬に頼るのは甘えなんだ」と考えてしまいました。
医師に相談すると…
それでも、薬を飲まないと痛いので服用を続けていたあるとき、母のすすめで婦人科を受診することになりました。
検査の結果、子宮や卵巣に問題はありませんでしたが、私は医師に「鎮痛薬を使っているのですが、これはよくないことですか?」と質問。すると「飲んでも大丈夫。痛みを我慢するほうが体に悪いよ。ただし病気が隠れていることもあるので、ひどい状態が続くときはまた来院してね」と言ってくれ、私はとても安心したのでした。
薬に頼るのは悪いことではない
医師の言葉どおり、生理痛には病気が潜んでいることもあり、一概に鎮痛薬だけで解決できるものとは言えないと思います。
しかし、適切な範囲内で正しく服用するのであれば「薬に頼るのは悪いことではない」と知りました。今後も鎮痛薬や医療機関など必要に応じて頼りつつ、生理とじょうずに付き合っていこうと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:おおした ともこ/30代女性・「人をサポートする仕事」に興味を持ち、学校窓口やソフトウェアのカスタマーサポートなど複数の職種を経験。仕事・プライベートでの体験をもとに、生活や生理に関する記事を執筆しています。
作画:まっふ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)
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