役員ママの信じられない発言
4歳の息子が幼稚園に入り、初めての保護者会。クラスで1名ずつ役員を選出しなければならないようでした。
ママ友たちとも「忙しいし、なるべくしたくないよね……」と話していたこともあり、「誰も手を挙げなかったらどうしよう……」と心配していました。すると、すぐにAさんが立候補! Aさんは「頑張りますね!」と気合十分。私だけでなく、ほかのママたちも拍手して、役員を引き受けてくれたことに感謝していました。ところが、保護者主催の夏祭りイベントの準備を進めるなかで、気になる発言が……。
Aさんは基本的にほかのママが出した意見は、みんなが「いい案ですね」と言ってもすぐ却下し、自分の意見をなんとしても通そうとしてきます……。さらに自分の考えた企画に費用がかかり過ぎて予算が足りなくなり、追加の費用を徴収しようとする始末。みんなおかしいと感じながらも、できればしたくなかった役員を引き受けてくれたこともあり、あまり強く意見できないでいました。
しかし、話し合いの場で私は勇気を出して「あの〜。予算内に収めるために、みんなで企画を考え直しませんか?」と提案してみます。するとAさんは急にスンとした表情で、「下々の人たちは、役員である私の言うことを聞いていたらいいんです」とキッパリ。「保護者会の役員=みんなより偉い」ってこと!? と私はびっくりしてしまいました。
このままでは話が平行線だと感じたので、ちょうど隣の部屋で話し合っていた年長クラスの保護者会代表のママに相談。そのママは何度も役員経験があるベテランママで、みんなからの信頼も厚いと聞いています。すると、直接Aさんのところに行き「あのね、みんなの意見をちゃんと聞いて進めましょうね」とやんわり注意してくれました。Aさんは「……わかりました」と気まずそうに返事。その後、ようやくAさんの暴走はストップしたのでした。
みんなから信頼も厚く影響力も強い年長クラスのママから注意されて、周りのママたちを見下す発言はなくなりました。話し合いがうまく行かないときは、第三者に介入してもらうことも一つの手だなと改めて感じた出来事です。
著者:海田なみ/30代女性・主婦。6歳と4歳の男の子の母。趣味はキャンプと野球観戦。数年ぶりにヨガを再開したら、体の硬さにがくぜん。
イラスト:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています