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気になるおっぱいの左右差、どうしたらいいの?【授乳にまつわる悩み】

この記事では、助産師のYAMADAさんが「おっぱいの大きさに左右差ができてしまった」という悩みについてお伝えします。出が悪いほうからいつも飲ませているママは、出のいい・よく飲むほうのおっぱいから飲ませて、10口くらいで左右をかえてみましょう。

女性上半身

 

母乳育児にまつわるママの悩みごとのひとつに、「おっぱいの大きさに左右差ができてしまった」というものがあります。なんとなく違うと感じる人もいれば、明らかに片方のブラジャーがフィットしなくなったという人まで程度はさまざまです。どうしておっぱいに左右差ができてしまうのでしょうか?

 

片方のおっぱいばかり飲ませていませんか?

授乳の際、「両方のおっぱいを同じくらいの時間飲ませましょう」と指導されるケースが多いかと思います。しかし、赤ちゃんが途中で眠ってしまい、片方だけで終わってしまったり、赤ちゃんがよく飲むほうのおっぱいばかり与えてしまったりということがあると思います。

 

最初は赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことで母乳はつくられていきます。そして、つくられた母乳を赤ちゃんが飲み取るとさらに分泌が増していきます。ですので、赤ちゃんにあまり吸ってもらえないおっぱいは母乳の分泌が少なくなってしまい、おっぱいに左右差ができてしまうのです。
 

どうして赤ちゃんは片方しか飲まないの? 片方で足りるの??

では、どうして赤ちゃんは片方のおっぱいしか飲まなくなるのでしょうか?それは、おっぱいの味や母乳の分泌量で区別しているかもしれません。もしかしたら抱かれ方の違いかもしれません。

 

一人のママのおっぱいは、双子を育てるだけの分泌量を出せるという研究結果があります。片方のおっぱいばかり飲んでいても、赤ちゃんのおしっこがじゅうぶんに出て、体重の増加もよければ赤ちゃんがほしいだけのおっぱいは分泌されているでしょう。

 

赤ちゃんが片方のおっぱいからしか飲んでくれないときは?

とはいえ、ママには左右の大きさの違いは気になることでしょう。ママのおっぱいの味が違うかもしれないときは、母乳をなめてみればわかります。味に左右差がないとすれば分泌量の違いかもしれません。味や分泌量の違いは、夜間よりも昼間のほうがわかりやすいと思います。

 

そして、赤ちゃんが片方のおっぱいからしか飲んでくれないときには、次のことを試してみてください。おっぱいの出が悪いほうからいつも飲ませているママは、おっぱいの出のいい・よく飲むほうのおっぱいから飲ませてみましょう。おなかが空いているときは赤ちゃんだって好きなほうのおっぱいをたくさん飲んだほうが心も落ち着くかもしれません。ゴクゴク飲み始めたら、10口くらいで左右をかえてみましょう。たまたま苦手なほうのおっぱいをよく飲んでくれたなら、長めに飲ませ続け、赤ちゃんが好きなほうのおっぱいの倍は与えてみましょう。

 


赤ちゃんが左右のおっぱいを同じように飲むようになるには、かなりの根気と時間が必要です。ママにとって赤ちゃんに嫌われることは悲しいことです。赤ちゃんが嫌なほうのおっぱいを無理やり与えることはママもつらいことでしょう。ですが、1回の授乳で必ず両方のおっぱいを飲ませるということも大切です。おっぱいの左右差があるママは、どうしても気になってしまうかもしれませんが、授乳期間が終われば、じょじょにリセットしていきますよ。

 


著者:助産師 YAMADA

助産師資格取得後、国立病院、日赤病院、大学病院などで助産師として勤務。現在は母乳相談室を開設するかたわら、ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。助産師一筋、2児の母。

 

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