初めて新生児服を選ぶ妊婦さんを対象に、ファッションブランドの『ユニクロ』がマタニティ教室を初開講しました。当日はよしかた産婦人科 副院長の善方裕美先生が登壇し、赤ちゃんの成長に合わせた衣服の選び方をレクチャー。そのほか先輩ママによるトークセッション、衣服の着せ方などを展開し、一般参加の妊婦さんたちも熱心に受講されていました♪
産婦人科医の善方先生が新米ママの悩みを解決!
「妊娠・出産期を快適に過ごすには」を説明してくれた善方先生。産前・産後の身体の変化、妊娠期の服&出産後の赤ちゃん服の選び方を教えてくれました。
○ [妊娠初期]の身体の特徴
ホルモンの乱れにより、気分もどんよりと落ち込む時期。つわりや下痢・便秘の症状がみえることもあり、無理せずにゆったり、のんびりとした生活を心がけることが大切に。
○[妊娠中期]の身体の特徴
胎動を感じ始め、ホルモンも落ち着く安定期。おなかも大きくなり、腰痛・おりものなどの症状に悩まされることも。
○ [妊娠後期]の身体の特徴
産む準備に入り、身体も心も過敏になるので、自分がリラックスできる環境やファッションを意識するのがオススメ。胃がムカムカしたり、むくみや頻尿などの症状を感じる場合もアリ。
善方先生がオススメする「妊娠期の衣服」の選び方は?
①年間通して“冷え対策”が重要(特に腰やおなかを冷やさないように注意)
②体温調節しやすいファッションを心がける
③足首を冷やさないようにする
④マタニティウェアに切り替えてリラックスを♡
妊娠期の服は、身体を締め付けすぎず、柔らかい素材をチョイスするのがコツ。着心地のよいものをセレクトし、ブラやショーツもくい込みが少ないタイプがベストとのことです。
善方先生がオススメする「新生児の衣服」の選び方は?
①前開きのもの
②肌に優しい素材を使用したもの
③肌ストレスのないデザインのもの
④体温調節しやすいもの(夏は吸湿性がよく通気性があり、冬は保温性の高いもの)
⑤効率的に着替えさせられるもの(丈夫な素材が望ましい)
新生児は肌がとてもナイーブな状態で、体温調節が苦手。肌ストレスを極力防ぎ、生まれた季節に合った素材、脱ぎ着しやすいデザインにこだわることが必須のようです。
先輩ママによるトークセッションでは、さらにリアルな意見が!
育児と仕事を両立されている、ユニクロ グローバル商品本部ウィメンズチームリーダーの松崎里美さん(写真・左)、キッズチームリーダーの桜居純子さん(写真・左から2番目)も加わって、善方先生とトークを展開。みなさんご自身の妊娠期を振り返り、もっとも活躍したアイテムは“ワイヤレスブラ”とカミングアウト。「柔らかい素材なので伸びがよく、授乳期にも使用していた」という話で盛り上がりました。
プレパパも挑戦!「赤ちゃんの衣服の着せ方教室」を受けた感想は?
善方先生指導のもと、赤ちゃん人形で、肌着の脱ぎ着を体験。参加したプレパパは「……こんなに時間がかかっていたら、(お風呂上がりの)赤ちゃんも湯冷めしちゃいそう(笑)」と、あたふた。赤ちゃん人形を相手に、全員が丁寧に取り組んでいました。
プレママは不安がいっぱい……気になる疑問もその場でクリアに!
質疑応答コーナーでは、産前産後のモヤモヤを直接、善方先生が解決。一般参加の妊婦さんたちから、「里帰り出産で飛行機に乗る場合、注意することは?」「胸が大きい人は、ワイヤー入りのブラをしたほうがイイ?」などの質問が飛び交いました。今、気になる悩みをその場で解決してもらったみなさんは、スッキリとした表情に変わっていたのが印象的でした。
初の試みとなった、ユニクロ マタニティ教室は、プレママが医師や先輩ママへ気軽に悩みを相談できる機会となり、安心&共感できる場となっていました。ママや赤ちゃんの日常をより快適にするため、医師の目線からファッションを指南するというところも斬新で、説得力のある実用的なオシャレが楽しめそうだと思いました。
PROFILE:産婦人科医 善方裕美先生(よしかた産婦人科 副院長)
横浜市立大学産婦人科 女性健康外来担当医 / 日本産婦人科学会専門医
自然分娩 ・ 母乳育児を推進する50年の歴史を持つ産院を営み、大学病院ではヘルスケアの専門医として、外来診療・若手医師の育成に従事している。著書に、「だって更年期なんだも~ん治療編 」( 主婦の友社 )や、「ウィメンズヘルスリハビリテーション 」(メジカルビュー社)などがある。