トイレにナプキンを持って行くのもひと苦労
生理中に学校のトイレに行くのはひと苦労でした。男子はもちろん、女子にも、トイレにナプキンを持って行くのを見られたくなかったからです。
生理用ポーチは大き過ぎて持っていると不自然。そのため、ナプキン1枚だけをハンカチに包んだり、素早く制服のポケットに入れたりして、生理期間を乗り越えていました。私は「もう少しラクにクラスメイトに気付かれずにナプキンをトイレに持って行けないかな」と悩んでいて……。
母が私に買ってきてくれた物
そんなある日、母がポケット付きの生理ショーツを私に買ってくれました。小さいポケットがショーツの前部分に2カ所ついています。そのポケットにナプキンを入れる仕組みで、ポケットは少々小さめですが、昼用の薄いナプキンなら入る大きさ。
母に悩みを相談したわけではありませんでしたが、もしかしたら母は何かを察していたのかもしれません。タイミングよくショーツを買ってくれたことに感謝し、私はさっそく、生理がきたタイミングでショーツを使用することにしました。
思わぬトラブル
私はショーツにナプキンを2つ入れて登校。ナプキンを隠しながらトイレに行く必要がなくなり、とても快適でした。しかし、体育の授業の前に着替えているときに、私はナプキンを床に落としてしまったのです。
それに気づいた友人が「ねえ……アレじゃない?」と秘密を見つけてしまったかのように笑って言いました。私は自分が落としたことは言えず……つい「本当だ! 誰のだろうね! わからないから隠しておこう!」と言ってしまい、落としたナプキンは学校の棚の奥深くに。あとでこっそり回収しました。
私自身、幸い予備のナプキンをかばんに入れておいたので、困ることはありませんでした。
小学生のころは苦労しましたが、中学生になると多くの友人が初潮を迎え、生理についても話すように。「今日は生理痛がひどくて……」「ナプキン忘れてしまったから1枚貰ってもいい?」など気軽に相談することができるようになりました。今振り返ると、あそこまで気にする必要はなかったのにな……と思ってしまいます。
著者:都 うめこ/30代女性・2017年生まれの男の子、2019年生まれの女の子を育てるママ。転勤族の夫に帯同しながら、ライターとして公園レポートや子育てのエピソードを執筆している。
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年4月)
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