わずか10分でイタリアン風に変化!焼きさばリメイクレシピ
今回挑戦したのが、NHK『きょうの料理』で料理研究家・大原千鶴さんが紹介していた「焼きさばのトマト煮」です。
残り物の焼きさばをトマトと一緒に煮込む斬新なレシピ。トマトの酸味と焼きさばの旨みが相乗効果を生み出す、本格イタリアンを思わせる一品に驚きますよ!
調理時間が10分とお手軽なのもありがたい。
さっそく作っていきましょう!
大原千鶴さん「焼きさばのトマト煮」の作り方
材料(1人分)
・焼きさば…1/2切れ(100g)
・トマト…1個(150g)
・にんにく(薄切り)…3枚
・バジルの葉…適宜
・塩…1つまみ
【A】
・白ワイン(または酒か水)…大さじ1~2
・オリーブ油…大さじ1/2
作り方①トマトを縦半分に切る
トマトのヘタを取ったら、縦半分に切ります。
作り方➁フライパンに材料を入れ中火にかける
フライパンに焼きさばとトマトを並べて、にんにくを焼きさばにのせます。
全体に【A】を回しかけ、トマトに塩を振ったら蓋をして中火にかけましょう。
作り方③全体を返しながら弱めの中火で5分間ほど煮る
タレが沸いてきたら弱めの中火にします。
時々、焼きさばとトマトの上下を返しながら、5分間ほど蒸し煮にしましょう。
焼きさばにはすでに火が通っているため、温め直すだけでふっくらと仕上がります。焦げ付きにだけ注意してくださいね。
トマトの皮がむけて、トロっとしてきたら食べごろです。
火からおろして器に盛り、お好みでバジルの葉をあしらいましょう。フライパンに残ったタレをかけるのも忘れないでください。
ただの焼きさばがアクアパッツァ風になった!
このまま飾っておきたい!と思うほど、彩り豊かなビジュアルに見惚れてしまいました……。
まずはさばを一口食べてみましたが、噛みしめると染み出る旨みは、トマトの酸味、白ワインと焼きさば自体の風味によるもの。後を追うようににんにくの風味もほのかに感じられます。
一口食べて即座に思ったのが「これってアクアパッツァ!?」という感想でした。
魚をソテーして、白ワインと水、トマトやアサリなどで煮込むイタリア料理「アクアパッツァ」の味わいに、非常に似通っていたんです!
最後にあしらえたバジルの葉も、イタリアンを思わせる一助となっています。バジルの爽やかな香りとともに食べ進めるうちに、イタリア料理店に来たような錯覚に陥ったほどでした。
調理に使った塩はトマトに振った1つまみだけですが、焼きさばについていた塩が溶けだすことで全体にあっさりとした塩味がつき、優しい風味を演出してくれます。
ちなみに、アクアパッツァ風なだけに、白ワインとの相性も間違いなさそうですよ。
皮がむけたトマトは、原形を留めていますが中身はやわらかな仕上がりに。フォークで軽く力を加えるだけで、とろけるように崩れます。
塩味が控えめな分トマトの甘みが強調され、素材本来の味を楽しむことができました。
タレとトマトの水分が口いっぱいにジュワっと広がり、さながらフレッシュなトマトスープのよう。「食べる」よりも「飲む」という表現が合っていそうです。
残った焼き魚はこれで決まり!
「この調理方法を今まで知らなかったなんて悔しい……」そう思わせるほどの逸品に出会ってしまいました!
今回のレシピですが、焼きさばに限らず、お好みの焼き魚を使っても良いとのこと。
簡単に作れるうえに絶品とあり、普通の焼き魚に戻れなくなる危険性はありますが、ぜひ挑戦してみてほしいレシピです!