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娘の卵アレルギーを治すと意気込む義姉「質の高い卵なら大丈夫」→ありがた迷惑な行為を阻止したのは…?

5歳のひとり娘は、食べることが大好き! でも重度の卵アレルギーを持っているので、うっかり卵が入っているものを食べてしまわないように、常に注意をしています。

娘の卵アレルギーのことは、私の家族も夫の家族も知っています。私の両親は私と同じように細心の注意を払い、出かけたときにはアレルギー表示をしっかり気にかけてくれるのですが、問題は夫の家族。

特に義姉は「新鮮な卵なら大丈夫でしょ!」「すこしずつ食べれば体が慣れていく」と言い張り、ことあるごとに卵の入った料理やお菓子を食べさせようとするのです。義両親も義姉に触発され、同じスタンス。どうしたらアレルギーについて理解してくれるでしょうか……。

 

ありがた迷惑な贈り物

ある日、わが家に夫の実家から荷物が届きました。中に入っていたのは『卵をたっぷり使ったバームクーヘン』。「これで卵を食べる訓練してね」という義姉からの手紙も添えられていました。

 

「こんな嫌がらせしてきやがって!」と夫は激怒しますが、もし嫌がらせだとすれば、卵が入っていることがわかりにくものを送ってくるはずです。


おそらく義姉は質の高い卵であれば食べられると考え、娘の卵アレルギーを治そう、卵のおいしさを教えてあげようという善意で送ってきているのでしょう。こういう独りよがりの善意が、一番厄介なのですが……。

 

好ききらいはダメ!

それから数日経った週末、家族でゆっくり過ごしているところに義姉がアポ無しでやってきました。夫の制止も聞かず、義姉は家に上がり込んできます。


義姉は「お土産よ~♪」と言って、娘にクッキーを渡したのですが、それは明らかにうちの近所にある有名店で販売されているクッキー。店主が厳選したこだわりの卵が使われていることがウリの商品です。

 

私がすぐに気付いて止めたので、娘は口に運ばずに済みましたが、もし食べていたらと思うとゾッとします。


夫が義姉を責めると「この卵なら食べられるかなと思って……」といつもの言い訳。さらに「好ききらいさせちゃダメよ!」と言って、反省する様子もありません。

 

それどころか、娘に対して「将来困らないように、お姉ちゃんが卵嫌いを克服させてあげるからね」とドヤ顔。「好ききらいがある子に育ったらかわいそう」と哀れそうな目で娘を見ました。

 

出されたものをひと口も食べずに残すのは失礼

自分が正しいと信じていて、考えを変える気はない義姉。今後、何億回アレルギーについて説明しても理解してくれることはなさそうです。

 

アポ無しの突撃に怯える日々を送っていたあるとき、娘が「おばさんは好ききらいないの?」と義姉に言いました。義姉は頷き「苦手なものはあるけど、出されたものは失礼のないようひと口は食べるわよ」と答えます。

 

その言葉を聞いた娘は「じゃあ、これどうぞ!」とあるものを差し出したのですが、ひと目見て義姉は絶叫! 私が慌てて近づくと、義姉の前には昆虫のお菓子がズラリと並べられていました。

 

このお菓子は、昆虫食に興味を持った娘に食べてみたいと言われて買い集めたものです。普通のお菓子と変わらないものもあれば、ありのままの姿のものまでさまざま……。

 

私もできれば目を背けたいものばかり。虫嫌いの義姉が絶叫するのも無理はありません。

義姉は◯◯アレルギー

「これね、ママと探して集めたものなの。どうぞ」と娘。義姉が食べやすいようにお皿に取り出してニッコリ笑いました。


義姉は「無理無理無理!!」と連呼。「虫アレルギーだから食べられない」と娘に伝え、慌てて荷物をまとめて逃げ帰ってしまいました。その後、わが家に荷物を送りつけることも、娘に卵をすすめることもなくなりました。

 

娘は、良かれと思って昆虫食をすすめたのか、わざとなのかはわかりませんが、これでやっとわが家に穏やかな日々がやってきたのでした。

 

 

アレルギーは自分でコントロールできるわけではなく、もちろん好ききらいでもありません。知らずに摂取してしまったことでアナフィラキシーショックを起こし、命を落とす人もいます。アレルギー除去食は必ず医師の判断のもとでおこなう必要があり、決して勝手に進めてはなりません。

 

浅い知識を押し付けるのはもってのほか。アレルギーのある子どもが近くにいる人は、誤飲や誤食がないよう、注意してほしいですね。

【取材時期:2024年8月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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