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定時退社のワーママに「残業しないのはやる気がない証拠!」→会社の危機を救ったファインプレイとは?

私が働く会社はノー残業を目指しています。ワーママの私にとっては好都合!少しでも早く帰って子どもと過ごしたいので、勤務時間中に超集中して仕事を進め、終業のチャイムと共に帰宅しています。

でも、そんな私に嫌味を言う同僚も……。いつものように定時で退社しようと帰り支度をしていると、その横で「子持ちはいいな〜さっさと帰れて」と大きな声で独り言。

そんな同僚のデスクを見てみると、朝とほぼ変わらない量の書類が積み上がっています。昼間のうちに集中しないから仕事が終わらないのでは……? と思っていますが「任されている仕事の量や難しさが違うのだ」と言うのです。

 

残業は偉いこと?

私が定時で帰るのをよく思っていない同僚・サトシは、残業代目当てに毎日残業しています。しかし、ダラダラと無駄話をしながら仕事をしていると、実は部署内で問題視されています。


それでもサトシの残業が大目に見られているのは、上司のミユキ先輩がサトシを気に入っているから。さらにミユキ先輩は、私が気に食わないのか、定時で帰ろうとすると「同期が残業しているのに見捨てる冷酷な女」「やる気がない無能社員」などと、聞こえよがしに言ってきます。


振り分けられた仕事を時間内に片付けるよう努力するのは当たり前のことで、仕事を時間内に終えられないのは問題だと、私は思っています。それでも、面倒なことに巻き込まれたくないので、何を言われてもスルーを貫いていました。

 

特大のミスが発覚!

しかしある日事件が起きます。出社すると、オフィスには真っ青な顔をして書類とにらめっこしているミユキ先輩の姿が。私が声をかけても、ミユキ先輩は「無能には関係ないから!」と苛立ちながら答えます。


向こうがその気なら仕方がありません。気にせず仕事を始めようとしたものの、どう見ても大ごと……。気になって仕事が手につきません。

 

私は「何かあれば結局は部署の責任になりますから!」と少し強めに言って、何があったのかを聞き出しました。


すると、なんと明日が納期だった業務が手付かずだったよう。クライアントからの確認の連絡で判明したと言います。わが社にとって大口のクライアントなので、ミユキ先輩が青ざめる理由も納得です。

 

定時に帰れるなら無能扱いされたままでもいいかと思っていた私も、さすがにそのまま見過ごすわけにもいきません。

 

ミスを起こしたのは誰?

私は、何かあったときのために取っておいた同業者の名刺を差し出しました。困ったときは助け合えればと、日頃からコンタクトをとって関係性を深めておいたのです。これだけいれば、誰かが力になってくれるかもしれません。


部署の皆で手分けをして、とにかく片っ端から連絡をすること数時間……。無事、近隣の同業者の力を借りて手配が完了! 緊張がいっきにほぐれ、私とミユキ先輩は抱き合いながら喜びました。

 

そこにサトシがやってきて、「無能もたまには役立つな!」と私の肩をポンポンと叩きました。しかしこのトラブルの根源はサトシです。ミユキ先輩は、自分が依頼書を見逃していたと思っていたようですが、これは間違いなくサトシのデスクの上に置かれていた依頼書。私には見覚えがあります。


1枚くらいならバレないと考えたサトシは、ミユキ先輩のデスクにあった書類に依頼書を紛れ込ませたよう。ミスを押し付けようという魂胆です。

 

私が問い詰めると急に焦り出したので、誰が見ても犯人であることは一目瞭然です。

ミスを押し付けたワケは?

「今の話……本当なの!?」ミユキ先輩が尋ねると、サトシは「つらいときはいつでも頼ってって言ってたし……」としどろもどろ。

 

もちろん先輩は激怒! そのままサトシが抱えている業務の進捗状況を確認したところ、同じように未着手の業務も出てきてびっくり! この件は上に報告されることになりました。その後、仕事の進捗状況と勤務時間が合っていないということで、さらに詳しい調査が入ることになったのだとか……。


私はというと、先輩からこれまでの発言や態度について丁重に謝罪をされ、ひとつ上の役職に就くことになりました。以前と比べて格段とやりがいを感じるようになったものの、子育ても私にとっては大切な役目。これからも定時で退社すると決めています。

 

他のメンバーも定時で上がれるような働き方を構築するのが目下の目標! 今ではミユキ先輩も、定時退社ができる仕組みづくりに協力してくれています。若いうちはガムシャラに働くべきだという考えを否定するわけではありませんが、私は私のペースで仕事もプライベートも大切にしていこうと思っています。

 

 

仕事ができるか、やる気があるかを決めるのは、勤務時間だけではありません。ワークライフバランスを意識した働き方を見つけ、充実した生活を送れるといいですね。

【取材時期:2024年8月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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