「財布忘れた〜♪」借りたお金を踏み倒す奢らせママ→「私たち他のお店にいるけど…」勘違いで自滅！

食事会当日、アツコさん親子は一向に現れる気配がありません。それはそれで私にとって好都合。特に気にせずサオリさん親子と食事をしていると、2時間ほど経ったころに、アツコさんから電話がかかってきたのです。

「いつになったら来るのよ！ もう会計よ？ こんな高級レストランに呼びだしておいてドタキャンなんて許さないからね！」と隣にいても聞こえるくらいの大声で怒鳴り散らしているアツコさん。

「え？ もうこちらは全員そろったので、昨日オープンしたイタリアンのファミレスで食事をしていますよ？ 高級レストランって……まさか高級イタリアンレストランのほうに行っています？ 一般市民が子どもを連れてそんな高級レストランに行くわけがないじゃないですか。言わなくてもわかると思ったのに……」と伝えるサオリさん。

アツコさんは「え？ じゃぁここの会計は……？」と、大慌てです。

どうやら、アツコさんは同じ日に隣町にオープンした高級レストランに行ってしまったらしく、いつものように会計を押し付けるつもりで、思う存分食事をしていたのだそうです。

「ハメたわね！ 罰として会計は払いなさい！」とアツコさんは激怒していましたが、「勝手にお店を間違えて確認もせず食べ始めたのはそっちでしょ。そこの会計は払わないし、今まで払ってきたお金も返してもらいます」とサオリさんは言い返します。

もちろん会計を押し付けるつもりでいたアツコさんは、お金やカードを持っていません。そんな母の様子を見て、不安になった子どもは号泣……。どうにもできず、アツコさんはご主人を呼んだよう。これまでの悪事を知られ、相当しぼられたと聞きました。

これはサオリさんの思惑通り。人の話をろくに聞かず、セレブぶっているアツコさんなら“新しくできたイタリアンレストラン”に誘ったら、近所のファミリーレストランではなく、高級レストランに行くに違いないと睨んだのです。

ご主人の知るところになって、サオリさんがこれまで代わりに払ってきたお金も返ってきました。その後、噂は広がりママ友の冷たい視線に耐えられなくなったのか、アツコさん一家はどこかの街に引っ越したのでした。

お金の貸し借りはトラブルの元。本当に困ったとき、ママ友に借りることはあるかもしれませんが、すぐに返すよう心がけたいですね。

【取材時期：2024年8月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。