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古い実家を私に押し付けてタワマンに引っ越した両親→「やっぱり返して」…憧れのタワマン生活の末路

私は、夫と5歳の娘と暮らす33歳の主婦です。今は包容力のある夫と陽気な娘のおかげで楽しい毎日を送っていますが、以前は家族というものにいい印象を持っていませんでした。

原因は両親と10歳下の妹。今まで私に散々嫌味を言い、お金が必要な時にしか連絡してこない彼らに嫌気がさしていました。

実家と距離を保って暮らしていたある日、両親から大事な話があると連絡が入りました。私は絶縁を申し出るつもりで実家に向かったのですが、そこではまさかの展開が待っていたのです。

 

毒親の最後のプレゼント

実家に到着するやいなや、「しばらく見ないうちにおばさんになったわね」「それだから貧乏な男としか結婚できないんだよ」と嫌味を言う母と妹。これ以上関わりを持ちたくなかった私は、用件を聞く前に自ら絶縁を申し出ました。

 

それを聞いた両親と妹は驚くどころか大喜び! 話を聞くと、妹がイケメン御曹司と結婚が決まり、御曹司が住む高級タワマンに両親も同居することになったようです。一般市民の妹がいてはカッコがつかないと笑っていました。

 

さらに父は、絶縁を受け入れる代わりに祖父から受け継いだ古い実家を私に相続すると言ってきました。「財産を分けてやる」と父は言い張りますが、修理費用ばかりかかる古い家を手放したいのが見え見えです。

 

相続を拒否しても、両親は聞く耳を持ちません。妹にも「負け組のお姉ちゃんにぴったりの家じゃん」と言われる始末。

 

どうしたものかと頭を抱えてしまいましたが、私が育った思い出のある家。これ以上両親と揉めるのも時間の無駄だと思い、受け入れることにしました。

古い実家を引き取った結果

その日の夜、リビングで夫に実家のことを相談していると、寝静まったはずの娘が起きてきました。どうやら娘にすべて聞かれていたようです。古い家であることを知らない娘は、「わーい! 大きいおうちだ!」と大喜び。

 

こんなに喜んでくれるなら一度娘に見てもらおうと思い、後日誰も住んでいない実家に家族3人で足を運びました。

 

実家のあまりの古さに驚いていた娘でしたが、よく見ると昭和レトロな雰囲気が逆にかわいく、娘はとても気に入ったようです。毎週末の遊び場として、実家に訪れるようになっていました。

 

幻となったタワマン生活

それから半年後、絶縁したはずの母から着信が……。電話に出ると実家を返してくれと言います。しかし悩んだ末引き取った家。少しずつメンテナンスも進め、娘も気に入っているので、今更返すつもりはありません。

 

話を聞くと、どうやら妹の結婚相手であるイケメン御曹司は結婚詐欺師だったようで、タワマンの契約は半年間だけだったそうです。御曹司はある日突然全財産を持って姿を消し、両親と妹はマンションの管理会社から追い出されたとのこと。

 

父は御曹司に養ってもらえると期待して早期退職していたので、家も仕事も失った一家は私に泣きついてきたのでした。

 

そこから私に対する両親と妹の態度は一変! 今まで散々嫌味を言ってきた両親は「ママたちが悪かったわ! つらい思いをさせてごめんね!」「年の離れた姉妹だから、妹を甘やかし過ぎてしまった。申し訳ない」と謝罪をしてきました。プライドが高い妹も、最後まで謝ろうとしなかったものの、両親に説得され渋々頭を下げました。

 

それでも許さなかった私にしびれを切らした3人は、実家に突撃。玄関先で追い返そうとする私を無視して、家の中に侵入しました。

両親の突撃!追い返してくれたのは…

しかし「ミャー、ミャー」という猫の鳴き声と共に、「ぎゃぁぁぁぁ!!!!」という3人のものすごい悲鳴が……。実は今、この家は保護猫活動をしている団体に貸し出し、保護猫のお世話をする場所として活用してもらっているのです。

 

保護ボランティアの中には建築系の仕事の方がいたこともあり、今では修繕も完璧に終わっています。私と娘もボランティアに加わり、猫のお世話をしていたのでした。

 

事情を知らずにドアを開けた両親と妹でしたが、実は3人揃って動物が苦手……。「猫を追い出して!!」と怒りながら出ていきました。もちろん従うつもりはありませんが……。

 

それ以降は、両親からの連絡もなくなり、わが家にも姿を見せなくなりました。強引に押し付けられた実家も、動物保護のために役立てることができて、今では私たち親子の大切な場所になったのでした。

 

 

負担でしかなかった古い家でしたが、思わぬ活用方法を見出せてよかったですね! その結果、両親を追い返すきっかけになったのも、幸運だと言えるでしょう。どんな状況でも前向きに捉えていけるといいですね。

【取材時期:2024年8月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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