2000万円もの退職金を受け取ったにもかかわらず、数年でそれを使い切ってしまった義両親。夫の両親ということもあって見捨てるわけにもいかず、私たち夫婦は毎月10万円を仕送りしていました。
3人の子どもを抱える義妹は、仕送りを出さない代わりに義両親の家計を管理することに。私たちの仕送りと、義妹の家計管理で義両親の生活を立て直すはずだったのですが、突然義母から「仕送り額を増やしてほしい」と言われたのです……。
義母からの仕送り増額依頼
「言いにくい話ではあるんだけど……」と、私に連絡をしてきた義母。
「どうしても私もお父さんも、お金を使いすぎちゃうのよ」「実はクレジットカードの支払いも滞っていて……」と、未だに浪費癖は治っていないようです。
「毎月の仕送り額をちょっと増やしてもらえない?」
「お嫁さんにこんな事お願いするのは悪いんだけど……」
「10万で足りませんか?」
「え?」
わが家にも生活はあるのです。10万円以上の仕送りは厳しいと言おうとしたのですが、義母はキョトン。そして、とんでもないことを言ってきたのです。
「10万円?私たちはあなたたちから毎月1万円しかもらっていないわよ?」
黒幕は誰?
義母によると、私たちからの仕送りは月1万円しか受け取っていないそう。そして、仕送りはできないと言っていた義妹夫婦からは、毎月3万円を受け取っているそうです。
また、義母は毎月仕送りを義妹から手渡しで受け取っていると言っていました。私たち夫婦は、義両親の口座に直接振り込んでいたのですが……。
後日、私と夫はお金の流れを確認するために、義実家へ向かいました。
義妹のありえない言い訳
やはり、私たちからの仕送りをピンハネしていたのは義妹でした。義実家の家計を管理すると言って、義両親の口座と通帳を取り上げていたのです。そこから6万円を抜き取り、残りの4万円のうち、1万円をわが家からの仕送り、3万円を義妹夫婦からの仕送りとして義両親へ渡していたとのことでした。
義実家に呼び出された義妹は真っ青に。すべてバレてしまったにもかかわらず、「うちは生活が大変で……」と言い訳しようとする義妹。私の夫から「仕送りからピンハネした分を一括で返すか、これからはうちの代わりにしっかり父さんと母さんに仕送りするかを選べ!」と一喝され、義実家へ毎月3万円を仕送りすることとなりました。
しかし、もとはといえば義両親の浪費癖が問題なのです。私がそのことを指摘すると、義両親は「返す言葉もございません……」としょんぼり。その後は義妹に代わって夫が義実家の家計を管理することになりました。
その後――。
夫の徹底的な家計管理に疲れた義両親は、「年金で足りない分は自分たちで稼ぎます」「もう仕送りは大丈夫です。今まで迷惑をかけてごめんなさい」と連絡してきました。しかし、義妹夫婦には「今まで孫へのお祝いやプレゼントを出してきたんだから、恩返しはしてくれるわよね?」と仕送りを迫っているようです。
「毎月3万円の仕送りは厳しい」と義妹から泣きつかれましたが、私に言われても困ります。義両親と話し合うように勧めましたが、話し合いは平行線のままのようです。
わが家では月10万円の仕送りがなくなり、家計にもだいぶ余裕が出てきました。今まで切り詰めてきた分、羽を伸ばそうと今は夫婦2人で旅行の計画を立てています。
【取材時期:2024年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。