義叔母の言葉に傷ついていると…
息子が3歳のころの話です。義叔母は、息子のことを生まれたときからとてもかわいがってくれていました。毎年お盆に義両親の家で親戚が集まるのですが、その前に会って一緒に食事がしたいと言われ、会うことに。しかし息子はイヤイヤ期の真っただ中。義実家へは新幹線で3時間ほどの距離で、お盆の人の多さに疲れていつも以上に不機嫌でした。
義叔母に会っても機嫌は悪いまま。おもちゃがほしいとぐずりだし、なんとかなだめていました。すると、イヤイヤ期の息子を初めて見た義叔母は「あなたたちが甘やかしているばかりだから、こんなふうになっちゃったんじゃない? お母さんがもっとしっかりしないと!」とあきれた様子。
その後も親戚の集まりでもその話をされ、悔しくて泣きそうになっていたとき、ほとんど話をしたことがないほど寡黙な義父が「毎日一緒にいるわけでもないのに何がわかる。嫁ちゃんは、いつも育児も家事も頑張ってくれて助かっていると息子が言っていたぞ。孫もイヤイヤ期なだけでとてもいい子だ。そんなふうに息子の嫁と孫を傷つけるなら、もう会うな!」と怒ってくれたのです。他の親戚の人たちも味方してくれ、義叔母はバツが悪そうにうつむいていました。そして「ごめんなさい」と謝ってくれたのでした。
日ごろ寡黙な義父。どんなふうに思われているかわからなかった私は、思いもよらぬ義父からの言葉に救われ感謝しました。その場だけの状況だけですべてを判断してしまうのはよくないと改めて思い、私自身も気をつけようと思った出来事です。
著者:立川りか/30代・主婦。6歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)