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赤ちゃんを襲う日常の事故やケガ。適切な応急処置とは?【助産師に相談】

ベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、頭を打ってしまった赤ちゃんが心配で仕方ないというママからのご相談です。

赤ちゃんの怪我のイメージ

 

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、頭を打ってしまった赤ちゃんが心配で仕方ないというママからのご相談です。

 

Q. 子どもが頭を打ってしまい、心配でたまりません

今朝、掃除機をかけながら生後9カ月の子どもをおんぶしていたのですが、タンスの下を掃除しようと屈んだら子どもが泣くので、見るとどうやら机で眉のあたりを打ったらしく赤い線ができていました。その後、腫れたりはしていないのですが、まぶたの上あたりに内出血というか、小さな赤い点が1箇所あります。食欲もあり元気なので様子見しているのですが、視神経には影響ないでしょうか? 心配でたまらず、ケガをさせてしまった後悔でおかしくなりそうです。病院に行くべきでしょうか?

 

宮川めぐみ助産師からの回答

特に腫れていたりしなければ、神経への影響はないかと思いますよ。神経は骨の奥にあり、直接目に何かあったわけではないと思いますので、そのまま様子を見ていてもらっていいと思います。内出血も日が経てば消えていくかと思いますので、引き続き見守っていてあげてくださいね。

 


※参照元:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/category/tree/11/0

 

 

赤ちゃんがケガをしたときの応急処置

ふだん気をつけていても、少し目を離したすきにケガをしてしまうこともありますよね。特にハイハイができるようになると、部屋のなかの思わぬ場所でケガをしてしまったりすることも。そんなとき、パニックを起こさず、冷静に対処できるように準備をしておきましょう。

 

頭を強打・転落

ハイハイの最中に家具の角にぶつけてしまったり、おすわりでバランスを崩して後ろにゴチンしてしまったり。またはベビーベッドやソファーの上から落ちてしまうという事故も考えられます。

 

<応急処置>
●意識がある(泣く)かどうかを確認する 
転落直後に大声で泣き、嘔吐やけいれんがなく、その後いつもと変わりがないときはひとまず安心です。ただし、頭を強く打った場合にはあとから症状が出てくることがあるので、2〜3日は様子に変化がないかを観察します。意識がない場合はすぐに心肺蘇生法をおこない、救急車を呼びましょう(頭をゆすったりしてはいけません)。
 
●たんこぶができたら
冷たいタオルや保冷剤などで冷やしましょう。
 
●頭から血が出たら
傷口を清潔なタオルかガーゼで圧迫して止血し、その後消毒します。傷が大きいときには病院(外科)へ連れて行きましょう。また、外傷がなくても頭蓋内骨折を起こしている可能性があります。以下のような症状があったら、ただちに病院へ連れて行きましょう。

 

・いつまでたっても泣きやまない
・呼吸の様子がおかしい
・ぐったりしている
・顔色が悪い
・けいれんする
・吐く
・耳や鼻から出血する

 


※引用元:基礎知識(ベビー)「転落・転倒した時の応急処置」〈 https://baby-calendar.jp/knowledge/baby/324  〉【監修/三石 知左子先生】

 

異物の誤飲

これも日常生活で普通にあり得るトラブルです。赤ちゃんの手が届かないところに置いておいたはずが、いつの間にかよだれだらけに…という経験はありませんか? 

 

<吐かせていいもの、いけないもの>
誤飲したら何でも急いで吐かせるというのは間違いです。誤飲したものによって、吐かせていいもの、吐かせてはいけないもの、とりあえず様子をみてもいいものに分けることができます。また、誤飲したものがわからないときや口のまわりがただれているとき、せきこんだりけいれんしているときなどは、吐かせずにすぐに受診しましょう。

 

●吐かせていいもの(吐かせてから医師に相談しましょう)
・たばこ・医薬品・台所用洗剤・石けん・整髪料・化粧品(乳液やローション)・アルコール・防虫剤
 
●吐かせてはいけないもの(すぐに受診しましょう)
・強酸、強アルカリ製品(漂白剤、トイレ用洗剤、防カビ剤)・農薬類 ・石油製品(灯油、ベンジン、シンナー)・マニキュア、除光液・とがったもの(針、釘、カッターの刃)・電池
 
●様子をみてもいいもの(大量に飲んだり病状が現れた場合は受診しましょう)
・クレヨン・乾燥剤・芳香剤・口紅・粘土・蚊取り線香・マッチ

 


※引用元: 基礎知識(ベビー)「吐かせていいもの、いけないもの」〈 https://baby-calendar.jp/knowledge/baby/328  〉【監修/三石 知左子先生】

 

水の事故・やけど

これもお風呂場や台所など、ふだんの生活のなかで起こるトラブルです。適切な処置をしないと危険な状態になってしまいます。

 

●水の事故が起きたときの応急処置
すぐに水から引き上げてください。多少水を吐いても、大声で泣き、意識がはっきりしているようならまずは大丈夫です。温かくしてしばらく様子を見てから、念のため病院(小児科)を受診しましょう。意識や呼吸がない場合はただちに心肺蘇生法をしてから救急車を呼びましょう。

 

●やけどをしたときの応急処置
やけどの手当てで大切なのは十分に冷やすこと。冷やすことによって痛みをやわらげ症状を軽くします。

 

[1] すぐに流水で20分以上冷やす
[2] 水ぶくれを破らないよう、ガーゼで覆う
[3] すぐに皮膚科を受診する


※注意:素人判断でアロエや味噌、油などを塗ったり、水ぶくれをつぶしたりしてはいけません。細菌感染するおそれがあります。

 

からだの部位別、上手な冷やし方

・手、足・・・水道の水を出しっ放しにして冷やす。直接かけるより、洗面器やバケツなどに水を流し、患部をつけるとよい
・頭、顔・・・冷水のシャワーをかける(水圧が強くなりすぎないように注意)
・耳、目・・・直接水をかけず、冷たいタオルをこまめに替えながら冷やす

 

※注意:氷で直接冷やすのは厳禁です。また、洋服を無理に脱がせようとすると患部がこすれて皮膚を傷めてしまいます。十分冷やしてからはさみで服を切り開きましょう。

 


※引用元: 基礎知識(ベビー)「やけどをした時の応急処置」〈 https://baby-calendar.jp/knowledge/baby/332  〉「水の事故が起きた時の応急処置」〈 https://baby-calendar.jp/knowledge/baby/337 〉【監修/三石 知左子先生】

 

何かトラブルが起きてしまったとき、危険な状態だったとしても慌てず適切な応急処置ができれば、それによって命を救うことができるかもしれません。知識として持っておきましょう。もちろん応急処置をしたあとは、すぐに受診するようにしてくださいね。

 

ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください!

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