熱々のみそ汁へのこだわり
料理の中でも、夫が特にこだわっているのはみそ汁です。以前、できたてのみそ汁が熱すぎると感じた私は、お椀に注いで少し時間を置いてから夫に提供しました。すると、夫は「ちょっとぬる過ぎるよ!温め直して!」と私に言ってきたのです。
温め直す前のみそ汁を少し飲んでみましたが、文句を言われるほど冷めてはいませんでした。「これくらいよくない?」と言いましたが、「俺には熱々のみそ汁を出すようにして!」と一歩も引かない夫。私は、しぶしぶ納得しました。
温め直したのに…
それから私は、夫にみそ汁を出す際は気をつけるようになりました。具体的には、作りたてのみそ汁を出すようにするか、すでに冷めてしまっていたら、みそ汁をお椀に注いで600Wの電子レンジで2分ほど温めてから、夫に出すようにしました。
これで夫から文句を言われることはないだろうと思っていたのですが……。ある日、またしても夫から「もうちょっと温めてほしい」と言われてしまったのです。いつもなら言い返さずに温め直すのですが、この日、夕食前の夫の行動を見ていた私は、今までの鬱憤が溜まっていたこともあり、反撃に出ることにしました。
もう自分でやってくれ!
「今日のみそ汁が冷めてるのは、ごはんできたよと私が言っても、あなたがソファでゴロゴロしながらスマホを見てたからでしょ?温かいのがよかったら、私が声をかけたときにすぐ食べればよかったじゃない!」
「そもそも、私は子どもたちの相手をしながら料理したり食べたりしてるんだから、そうこうしているうちにみそ汁が冷めるのは当たり前でしょ!?そんなにも熱々のみそ汁がいいなら自分で温め直して!」
と、溜まりに溜まった怒りを夫にぶつけた結果……夫は自分自身の行動に反省点があると自覚してくれたようで、素直に「ごめん。自分で温め直します」と私に謝りながら、みそ汁の入ったお椀を片手に電子レンジへと向かったのでした。
それから夫は、多少冷めてしまったみそ汁が出てきても文句を言うことはなくなりました。私もできるだけできたてで温かいものを提供するよう心がけていますが、できないときもあります。そんなとき、これまで夫は「電子レンジで温めるくらいやってくれよ」と思っていたそうです。夫の本心を聞き、もう我慢はしないと心に決めた私は、「それくらいと思うなら自分でやってね」と、くぎを刺しておきました。
著者:都 うめこ/2017年生まれの男の子、2019年生まれの女の子を育てている30代のママ。転勤族の夫に帯同しながら、ライターとして公園レポートや子育てのエピソードを執筆している。
作画:ちゃこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年5月)
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!