幼馴染の挑発は、その後も続きました。あるときは、夫から私の悪口を聞いた、夫婦関係について相談されたと電話までしてきたのです。アドバイスは必要ないと断ると、「私はサバサバ系の姉御肌だからいつでも相談してね」と言ってきました。……やっていることは、十分ネチネチしてると思いますが? そしてーー。
えっ!?本当なの!?
ある日、大事な話があると連絡してきた幼馴染。
「旦那さんの子を妊娠しました」
「彼を解放してください」
「幼馴染の私のほうが彼のことをよくわかっています」
昔の夫のことは彼女のほうが知っているかもしれませんが、やはり今の夫のことは私のほうが知っているはずです。
「そう? 勘違いじゃない?」
そして、私は教えてあげたのです。夫はとある症状で子どもができないということを……。それを聞いた幼馴染は、かなり動揺していました。
彼女は今、妊娠4カ月。夫以外に関係をもった人はいないと言いますが……。私は結婚当初、夫から聞いていました。男性なら誰でもいいという幼馴染がいると。自分は関わらないようにしていると言っていましたが、思い返すとひどい話ですよね。自分もお世話になっていたというのに……。
夫はどうやら、不妊の原因は私にあると彼女に伝えていたようです。なので彼女は、私の話が事実ではなく悔し紛れに言っていると解釈。ですが、私の話を信じてくれるなら離婚して夫を渡すと言うと、あっさり信じることにしてくれました。慰謝料も払ってくれるそうです。
妊娠を告げられた夫は…
後日、再び彼女から連絡がありました。夫に妊娠を告げたところ、音信不通になったというのです。俺の子じゃないと言われ、私の言っていたことが真実だとわかったようです。
じつは夫、幼馴染の彼女のことが私にバレたとわかり、今必死に泣きついてきています。ですが、私が不妊だと周りにうそをついて自分を大きく見せようとする夫。話を聞くのもなんだか疲れました。
幼馴染の方は自分が遊ばれていたとわかり、かなりショックを受けているようです。どうやら彼女、夫に妊娠を告げる前に会社に退職する旨を伝えてしまったのだそう。みんなに祝福されて退職準備も始めており、もう後戻りできない状態だと言うのです。
ですが、おそらく夫は彼女を選ばないでしょう。だって、私には経済力がありますから。夫1人を養うくらいの稼ぎはあります。でも、もう離婚の意思は変わりません。
結婚生活を振り返ると…
私の結婚は失敗でした。結婚後に夫のギャンブル好きが判明し、給料のほとんどを注ぎ込むほど。生活費はすべて私持ちでした。
ようやく現実を直視するようになった幼馴染でしたが、もう後の祭り。夫に逃げられ、パニックになっているようです。私にはもう関係のないことですが……。
後日、離婚が成立。元夫はどこにいるのかわかりませんが、彼女は実家に帰ったようです。私はしばらく仕事に打ち込んで、静かに暮らしたいと思っています。
◇ ◇ ◇
夫も不倫相手もあまりに身勝手すぎますよね。事が発覚してから後悔しても遅く……。周りの人を不幸にするような軽はずみな行動は慎みたいですね。
【取材時期:2024年7月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。