ママ友の非常識な行動
近所に住むママ友のAさんから、「娘ちゃんが体操に興味があったら、一緒に見学に行かない?」と、近所の商業施設に入っている体操教室見学に誘われた私。Aさんには5歳の息子、私には3歳の娘がいて、同じ幼児クラスで通えるようです。私も気になっていたので、参加することに。
見学当日、体操教室に行ってみると、そこにはAさん以外にも顔見知りのママたちが10名くらいいました。こんな偶然もあるんだなと最初は思っていたのですが、見学がひと通り終わり、先生が資料を取りに一旦退出しているとき、Aさんが私を含めた周囲のママたちを集め始めたのです。何だろうと思っていると、マルチの会員勧誘でした。
「皆さん今日はありがとうございます」といきなり淡々とセールストークが始まります。え? この集まりは一体何? と私は終始疑問ばかり……。どうやらAさんは子どもの体操見学の機会を使ってママ友を集合させ、一度にたくさんのママ友と接点を持つ魂胆だったようです。中にはすでにセールス会員のママもいて、とてもしつこく勧誘をしてきます。子どもを利用するなんてと嫌な気持ちになりました。すると、資料を手に持って戻ってきた先生が「Aさん! 教室に関係ない販売行為はやめてくださいとお願いしているはずです! ここは子どもの体操教室なのわかってますか。出禁にしますよ!?」と注意。Aさんは何度か同じことで先生から注意をされており、警戒されていたようです。Aさんは拗ねた顔で去っていきました。
子どもを口実にママたちを集め、淡々とセールスをおこなうママ友に不信感を覚えると同時に、利用できるものはとことん利用するのか……と呆気にとられました。その後、Aさんは気まずかったのか体操教室に入会はしなかったようです。私を勧誘することもなくなりました。今回は体操教室の先生がはっきりと注意してくれてスッキリしましたが、今度同じようなことがあったら自分自身でビシッと断ろうと決めた出来事です。
著者:矢田むぎ/40代・ライター。3歳と1歳のおてんばな姉妹を育てるママ。自分に合った「頑張りすぎない育児」を考え、毎日にぎやかに過ごしている。家族が寝静まったあとのひとり時間が大好き。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)