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「私を追い出したいくせに!」保険金を2人でわけることを企む夫と義母が、義父の葬儀後に私を大慌てで探しまくるワケ

無理やり義両親と同居させられて、10年間義父の介護を続けてきた私。義父は最期まで私に感謝し続けてくれました。しかし、ひょんなことから夫と義母の思惑を知って……?

「両親が引っ越して、実家が空き家になるから引っ越したい」と夫に言われ、義実家への引っ越すことにした私たち夫婦。いざ引っ越してみると、そこには田舎へ行ったはずの義両親の姿が!

 

どうやら夫は私に嘘をついていたようで……?

 

義実家への引っ越し当日に判明した夫の大嘘

引っ越し当日――。

 

義実家に着いた私を出迎えたのは、にこにこの義母と、車椅子に座った義父。「お父さんの介護、よろしくね!」と義母に言われ、私は仰天。思わずその場から逃げ出してしまいました。

 

電話で夫を問い詰めると、悪びれもせず「父さんが脳卒中で倒れて、車いす生活になったからどうしても介護が必要なんだ」と言って、私を介護要員に認定済みの様子。

 

「お義父さんが倒れたことも知らなかったし、なんで騙すようなことをしたの!」と私が怒ると、「黙ってた方がいろいろとスムーズだし、お前のこと連れてきやすいだろ?」「介護と同居を同時にお願いしたところで、お前はどうせ断るだろ」と夫。

 

しまいには、「これからは父さんの介護はお前の仕事だ」「嫁として文句を言わずにやってくれ!」と言われてしまったのでした。

 

 

 

同居から10年後、義父が他界

同居から10年後――。

 

結婚当初から、私のことを気にかけてくれていた義父。私が介護することになったと知ったときは、何度も「申し訳ない」と言って頭を下げてきました。介護自体は大変でしたが、温厚な義父と過ごす時間はとても穏やかなものでした。

 

その義父が亡くなったのです。

 

まずは家にいるはずの義母に連絡したのですが、返信があるどころか既読マークすらつきません。夫に電話したところ、「何度もかけてくるな!うるさいな!こっちは仕事してるんだぞ!」と怒られました。

 

「とにかく後で行くから、お前は手続きを全部やっておけ」と夫。めんどうなことは、いつも私に丸投げしてくるのです。義母への連絡を頼むと、「ったく、相変わらずうるさい嫁だな」と言い出す始末。

 

私が何も言えずにいるうちに、夫は電話を切っていました。

 

夫の誤送信わかった事実

電話を切られた後にすぐ、夫からメッセージがありました。

 

「父さんの葬儀のことだけど、あいつに丸投げでいいよな」

「俺が喪主くらいはやろうと思ってたけど、やっぱりめんどうになってきたからあいつにぶん投げるわ」

 

文中の「あいつ」とはおそらく私のことでしょう。とすると、このメッセージは私ではなく、義母に宛てたもの。私へ誤送信しているようです。

 

「同居嫁の立場ってもんをわかってないし、正直もう女としても見られないし」

「いっそ、難癖つけて葬儀後にあいつを追い出すか!介護が下手だったとか言って」

「父さんはかなり高額の保険をかけてたっぽいから、俺と母さんでがっぽりもらって遺産も独占して優雅に暮らそうぜ」

 

立て続けに送られてくるメッセージを読んでいて、私はめまいを覚えました。私が邪魔?義父の遺産を独占?義父が亡くなったばかりだというのに、夫はお金のことしか考えていないようなのです……。

 

しばらくして気を取り直した私は、葬儀の準備をしながらある決意を固めました。

 

 

 

義父が遺したもの

義父の葬儀を滞りなく終えて――。

 

私はまとめておいた自分の荷物を持ち、義実家を後にしました。もちろん、夫と義母が帰ってくる前に。

 

しばらくして、大慌てで私に電話してきた夫。「どこにいるんだ!?早く家に戻ってこい!」と言う夫に、先日のメッセージの誤爆の件を伝え、「私への愛も冷めてるみたいだし、もう介護も必要ないから出て行ってほしいってことだよね?」「葬儀が終わったら私を追い出すんでしょ?なんで追い出されるのがわかっているのに戻らなきゃいけないのよ」と言いました。

 

「追い出さないって約束するから今すぐ戻ってこい!」

「親父の介護を妻のお前に丸投げして悪かった」

「私のこと嫌いなんでしょ?」

「お前がいないと困るんだよ」

 

焦る夫に、私は思わず忍び笑い。おおよそ、葬儀直後に保険会社に連絡して事の真相を知ったのでしょう。

 

 

退職金も貯金も義母に使い込まれてしまった義父。そんな義父が生前、「介護のお礼をしたいが、残っているものが保険金しかない」「だから、私が亡くなったらどうか、すべてあなたがもらってくれ」と言って、受取人を私に変えてくれたのです。私も、保険会社の人も何度も確認しましたが、義父の意思は変わりませんでした。

 

「俺と母さんじゃ受け取れないって、冷たくあしらわれたんだ!」「お前が一度受け取って、俺たちに再分配しろ!」と夫。しかし、長年の介護のお礼として義父が遺してくれたお金を、夫や義母に分けるつもりは一切ありません。私は丁重にお断りしました。

 

そして、「あと、私はこれを機にあなたと離婚します」「離婚届を送るから、サインよろしくね」と告げました。「もう私のこと女として見れないみたいだし、そもそも追い出そうとしてたんだし、いいでしょ?」と続けると、夫は「へ?」と間抜けな声を上げていました。

 

その後――。

 

 

 

義父の容体が悪化していたあたりから、車の購入や家のリフォームを契約していたらしい夫と義母。キャンセル料すら払えないようで、私に「頼むから戻ってきてくれ!」「俺達を助けてくれ!」と泣きついてきました。

 

一方、私は離婚をスムーズに進めるために弁護士に依頼。調査を進めていたところ、夫の浮気も発覚したため、慰謝料も請求できるようです。すでに夫に情はありませんが、私が介護に奮闘している間、ほかの女性と楽しく過ごしていたのか……と思うと、なんだかモヤモヤします。

 

今、私は温泉地近くのアパートの一室を借り、のんびり介護疲れを癒しています。義父の遺してくれたお金は、しばらく手をつけるつもりはありません。夫と義母とは縁を切るつもりでいますが、ときどき義父のお墓参りに行って、温厚だった義父と過ごした日々のことを思い出す時間をとろうと思っています。

【取材時期:2024年8月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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