こんな食べ方はじめて!リュウジさんの「長芋がゆ」
風邪をひいたときや二日酔いで体調が悪いときは、あまり手間をかけずに栄養満点な料理を作りたいですよね。
リュウジさん考案の「長芋がゆ」は、そんなときにぴったりです。長芋さえ買っておけば、あとは家にあるものだけで簡単に作れますよ。
材料(1人前)
- 長芋…120〜150g
- ごはん…200g
- 卵黄…1個分
- 青のり…適量
(A)
- 白だし…大さじ2と1/2
- 水…260mL
- 塩…ひとつまみ
この分量だと丼ぶり1杯分できるので、軽く食べたい方は半量で作りましょう。
作り方
長芋は皮を剥いてすりおろします。すりおろすときに手がかゆくなってしまう方は多いですよね。その原因は皮の近くに含まれる「シュウ酸カルシウム」。
この成分は針のようにとがった形をしているので、触れると刺激を感じてしまうんです。肌が敏感な方は手袋をするか、長芋を触る前に手を酢水につけるとかゆみを抑えられますよ。
続いては、鍋に(A)を入れて沸かし、出汁を作ります。長芋のすりおろしとごはんを加えて混ぜましょう。
器によそって中央に卵黄をのせ、青のりを散らしたら完成です。卵白を余らせたくない場合は、おかゆの中に混ぜ込んでしまうのがおすすめ。
また、生卵が食べられない場合や免疫力が低下しているときは、溶き卵にして火を通してくださいね。
染みわたるおいしさにため息が止まらない!
まずは卵を崩さずにそのままひと口。ネバネバ感が強いのかと思いきや、とろっとろの食感です。出汁の風味がふわっと香り、ごはんと長芋の甘みが口の中に広がります。
リュウジさんのレシピはガツン! とした味が多いイメージだったのですが、こんなに上品なものもあったのか……。染みわたるおいしさで、思わずため息が出てしまいました。
続いては、卵黄を割っていただきます。
卵黄の濃厚な旨みが広がり、また違った味わいに。青のりの風味もいいアクセントになっていて、スルスルと胃に入っていきます。
味変にわさびを添えるのもおすすめ。まったりとしたおかゆにツンとした爽やかな辛さが加わって、ますます食べる手が止まらなくなります。
これは、風邪や二日酔いじゃなくても食べたい……。寒い日の朝ごはん、夜食、小腹がすいたときに最高です。
長芋料理というと、バター焼きやとろろごはんくらいしか作ったことがなかったのですが、ひとつレパートリーが加わりました。
おいしいだけじゃない!体にうれしい効果も
一年中スーパーに並んでいる長芋ですが、実は旬が1年に2回あり「秋掘り」といわれる11月〜12月がおいしい季節。旬の食材は栄養成分も豊富なので、長芋がゆは今の時期にぴったりです。
長芋のネバネバとした成分には、胃腸の粘膜の保護する働きがあるため、飲み会が増えるこれからの時期におすすめ。
また、長芋に多く含まれる「ディオスコリンα」というたんぱく質成分には、インフルエンザの抑制効果があるという研究結果もあるんです!
ごはんで糖質、卵でたんぱく質、長芋でビタミンや食物繊維を補えて、1品で必要な栄養素がバランスよく摂れるのもうれしいですね。
おかゆの常識を覆すおいしさ
私の中で「おかゆ=風邪をひいたときに食べるもの」というイメージだったのですが、これは定期的に食べたい! おかゆの概念が変わる逸品でした。
おいしいだけでなく体に優しいレシピなので、気になる方はぜひ作ってみてくださいね。