和食料理のプロ直伝!サンマの選び方
今回参考にしたのは、TBSテレビ『Nスタ』で紹介された「絶対失敗しないサンマの選び方」!
これは、TBSテレビ『マツコの知らない世界』にも出演したことがあるという、小野澤雅丈料理長(駒八 豊洲店)直伝のテクニックです。
ひと目見ただけで分かる、美味しいサンマの見分け方を、みなさんにもシェアさせてください!
狙うはクビレサンマ!見分け方を解説
見比べると、頭部~背中にかけてのラインが違うことが分かりますか?
上から3本のサンマが、狙いたい「クビレサンマ」。首の後ろが盛り上がっているように見えます。
ストレートネックに悩む猫背気味の私的に、何となく親近感を感じる見た目です。下の2本は、通常のサンマですね!
サンマの焼き方のポイント
番組内で、サンマの焼き方のポイントも紹介されていたので実践し、通常通り塩焼きにしたものと比較してみました。
焼くときのポイントとは、塩をふる→10分置いて水で洗い流す→再度塩をふってから焼くことです。
①一番上:ポイントを守って焼く、クビレサンマ
②真ん中:ポイントを守って焼く、普通のサンマ
③一番下:普通に焼く、クビレサンマ(洗って塩をふり焼くだけ)
上記の条件で、焼いていきましょう!①と②のサンマには塩をふり、10分間放置します。
①と②から、水分が出てきました。
3本のサンマを、流水で洗い流します。
続いて、フライパンにフライパン調理対応のクッキングシートを敷き、半分にカットして塩をふったサンマを並べて焼きます。
フライパンで焼くときは、クッキングシートに薄く油を塗っておくことで焦げにくくなり、皮も剥がれにくくなるそうです。両面をこんがりと焼いて火が通ったら、完成!
※火災防止のため、クッキングシートはフライパンからはみ出ないようにカットして使いましょう。
サンマの形・焼き方別に食べ比べしてみた!
①一番上:ポイントを守って焼いた、クビレサンマ
②真ん中:ポイントを守って焼いた、普通のサンマ
③一番下:普通に焼いた、クビレサンマ(洗って塩をふり焼くだけ)
少し皮が剥がれていますが、不器用な私にしては上出来!油をクッキングシートに敷くことで、サンマが張り付くことはありませんでした。
まずは、①クビレサンマと②普通のサンマの食べ比べです。どちらも焼き方のポイントを守り、塩を使った下処理を行って焼いています。
こちらは、①クビレサンマの背中部分!
見るからに脂がのっていて、旨みがたっぷり!口に運ぶと、やわらかな身のジューシーさとともに、濃厚な脂がじんわりと溶け出します。
口の中に秋が広がるのを感じながら、自宅の浴槽でサンマを大量養殖できないかと思わず妄想……。
一方こちらは、②普通のサンマの背中部分です。見た目からも、脂が控えめなことが分かります。
もちろん、これはこれで美味しいのですが、クビレサンマの濃厚な脂を堪能した後に食べると、ちょっぴり物足りないかも。
あっさりとした味わいが好きな方は、こちらを選びましょう!
続いて、③焼き方のポイントを無視していつも通り塩焼きにした、クビレサンマを食べてみました。耐えきれずに、土鍋ご飯とお味噌汁をスタンバイ!
「味の違いが分かるかな」と不安だったのですが、旨みの差は火を見るよりも明らか。
いつもの焼き方のサンマ……脂はのっているのですが、塩で下処理したサンマと比べると、旨みがずいぶん控えめなんです。
何でも、塩をふって放置すると、サンマのタンパク質が旨み成分に変化し、美味しさがアップするのだとか。また、浸透圧の関係で水分と共に臭みも排出されるのだそうですよ。
塩をふって10分間放置するだけの手間で、こんなに差がつくのであれば、実践して損はなし!
今年の秋はサンマを食べ尽くそう!
今回は、Nスタで紹介された美味しいサンマの選び方をご紹介しました。
脂ののった旨みの多いサンマを購入する際には、頭〜背中にかけての部分がくびれている「クビレサンマ」を選びましょう。
また、焼き方のポイントも実践して、ワンランク上の秋の味覚をお楽しみくださいね!