ある日、トイレにて
中学生のころの話です。生理用ナプキンを交換するためにトイレに行きました。経血量が多い日だったため、2時間くらいに1度はナプキンを替えなければいけません。女子トイレはいつも混んでいて、早くしないと「〇番目のトイレ、長くない?」と言われるので、トイレに行く際は毎日焦っていました。
その日もいつも通りトイレに入りました。しかし、経血量が多くてトイレットペーパーで何度拭き取ってもなかなか取れません。早くトイレから出ないと何か言われてしまうと急いでいた私は「もうこれでいいや!」と、中途半端にトイレから出てしまいました。
便器に経血がべったり…
すると、慌ててトイレから出た私の次に入った人が「ヤバい!」と声を上げました。
並んでいた人たちが、私が出たトイレに群がります。私は「もしかして、流し忘れ?」と恥ずかしい気持ちになりながら、「ごめんね! 流し忘れてた?」と声をかけトイレを覗くと、便器にべったり経血が付いていたのです!
どうやら経血がおしりにも付いており、便器に座ったときに付いてしまったようです。
みんなに見られて恥ずかしい!
一瞬にして群がっていた人たちの視線が私に……。私は恥ずかしさと怖さで涙が出そうになりました。そして、「ごめんね! 今拭くね」と言い、みんなに見つめられながら便器に付いた経血を掃除。
そんなとき、並んでいた同級生の1人が「生理? 大丈夫?」と声をかけてくれました。私は経血が便器に付いてしまったこと、経血量が多い日だったことを話すと、群がっていた人たちも次第に「わかる。私も経血多いよ」「並んでいると急いじゃうよね」と口々に共感し、掃除を手伝ってくれたのでした。
便器に経血が付いてしまい、それを同級生たちに見られることにもなり恥ずかしい経験をしてしまった私。しかし、私以外にも生理時の失敗に悩む人がいるのだとわかって、少し安心したというのも本音です。同級生からおしりふきやウェットティッシュも活用するといいと聞き、生理時はおしりふきでおしりを拭くように。またこの経験を経て、便器にも経血が付いていないか、しっかりチェックするようになりました。
著者:やまだ べこ/30代女性・夫と2024年生まれの娘と3人暮らし。幼稚園・保育園・障がい児施設での勤務経験あり。自身の子育ての経験を活かしながら、生理に関する記事や筋トレ・美容・ダイエットジャンル記事も執筆。
イラスト:マメ美
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!