「ご自由にどうぞ」か~
私は生理周期が安定していて、「そろそろ生理がきそうだな~」というのを予想できていました。
生理が近くなったらナプキンを持ち歩くようにしており、おりものにほんのり血液が混じっていたら、あらかじめナプキンを当てるようにしています。そのため、急に生理がきた!という場面はあまりなく、いつも万全の状態で「あ、やっぱりきたな」と生理を迎えるという感じでした。
最近、お店や公共施設のトイレに「ご自由にどうぞ」と生理用ナプキンが置いてあるのを見かけます。しかし、私は自分で持ち歩いていることが多く、突然生理になって困ったこともなかったので、「最近はこういうのを置くんだな~」と思うくらいで、自分には「縁がないもの」と感じていました。
うっかり忘れてしまった!
「勝手に持っていく人がいるんじゃないかな?」「置く側のナプキン代も大変じゃないかな」と、むしろ否定的な気持ちだったかもしれません。
そんなあるとき、そろそろ生理だなとわかっていたのにもかかわらず、出かけるときにナプキンの用意を忘れてしまったときがありました。
そういうときに限って外出先で生理がきてしまい……。どうしようかいろいろと考え、まだ始まったばかりでそれほど量もないので、トイレットペーパーを厚くし、下着に当てておくことにしました。
すぐにコンビニなどに行ける状況ではなく、これでしのぐしかない!と思っていました。
あ! ナプキンが…ある!
「大丈夫かな……」と不安を感じながらトイレの個室から出て、手を洗おうとしたときです。手洗いの所に置いてあった、「ご自由にどうぞ」の生理用ナプキンが目に入ったのです!
しかも、最後の1個……。「助かった!」と思い、ありがたくそのナプキンを使わせてもらうことにしました。
経血量はそれほど多くなく、ナプキンを購入するまでその1枚で十分でした。しかし、やはりトイレットペーパーでは危なかったかも……と、ナプキンがあってよかったと、改めてホッとしたのでした。
今まで気に留めていなかった、トイレなどに置かれている生理用ナプキンに助けられた経験でした。こうして「急にナプキンが必要になる場面はあるんだな」と感じ、改めてトイレに生理用ナプキンが置かれているありがたみを実感。そして、当然ですが、「必要な人が使えるように、余分に持っていくのはダメだな」など、いろいろと考えるきっかけになりました。また、このような置きナプキンがこれからも広まって行くといいな、とも感じた出来事でした。
著者:うみの るな/看護師歴20年以上の40代看護師ライター。4人の子どもと夫の6人家族。自身の経験と看護師としての知識をもとに、ライターをして幅広く活動中。子育て経験、働く女性の悩みを執筆。
イラスト:sawawa
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)
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