今は当てないで!
あれは、小学6年生で転校したばかりのころでした。
学校で授業を受けているとき、おしりのあたりに気持ちの悪い感覚を覚えた私。生理中だったので、「経血が出たのかもしれない」と思いました。しばらくして休み時間に入ったため、トイレに行ってナプキンを交換しようと思い、椅子から立ち上がると……座布団にしていた防災頭巾に、経血が付いていました。
やってしまった……と思いつつ、そのときの私は「次の授業で最後だから頑張って乗り切ろう!」と考えました。しかし、それが大きな間違いだったのです。
次の授業では教室移動があり、別の教室に向かう際に変な歩き方をしていたら、同じクラスの男子生徒からジロジロと見られ、けげんな表情をされました。今思えば経血漏れに気づかれていたと思います。
さらに最後の授業中、緊張しっぱなしだったのが顔に出ていたのか、先生から「なんか当てられたくなさそうな顔してるなぁ。黒板の問題解いて」と、前に呼ばれてしまって……。経血漏れを隠すために変な体勢のまま黒板に答えを書き込み、すぐ席に戻りましたが、前の席の子たちには経血の付いたズボンをバッチリ見られていたようで、大きな恥をかきました。
こまめにトイレに行ってはいたのですが、当時から経血量が多いほうだったため、授業中に漏れてしまうことが何度かありました。経血漏れを何度か経験した私は、多い日用のなるべく大きいナプキンを着けるように。ボトムスを暗めの色にしたり、万が一経血がボトムスに付いたときに腰に巻いて隠せるよう、羽織り物を持ち歩いたりするようにもしています。今思い返しても、2度と経験したくないと思うほど、恥ずかしかった出来事でした。
著者:五十嵐しずく/30代女性・2歳の娘を育児中の専業主婦です。昔は多趣味でいろいろなことにチャレンジする人生でした。子育てが終わったら再開したいと思っています。
イラスト:おみき
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)
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