レトルト料理に文句を言う夫に、義母が…
私たち夫婦は授かり婚。交際期間が短かったこともあり、結婚してから夫が義母のことを大好きだということに気づきました。何かに悩んだら「ちょっとお母さんに聞いてみる」と言ったり、「お母さんがこうした方がいいって言っていたよ」と何でも義母の言う通りにしようとしたり、事あるごとに義母の名前を出してくるほど……。
わが家は共働きで忙しく、毎日の料理は具材だけ切って味つけをレトルト食品にお任せすることがよくあるのですが、夫はレトルト食品が不満らしく「俺の母さんは全部手作りしてたけどな〜」とケチをつけてくるのです。家事もロクにしないくせに文句だけは言うのね……と心の中で夫にイライラしていましたが、レトルト食品に頼り切っているのも事実。私は夫に何も言えないでいました。
ある日、近所の義実家へ夕ごはんをお呼ばれ。食卓につくなり、夫は私の料理に対する不満を義母に話し始めます。「母さんは全部手作りしてくれてたのに、嫁はレトルト食品を俺に食わせるんだよ!」と夫が言うと「え? レトルトよく使ってたわよ? 全部一から手作りなわけないじゃない~! あんたが食べ物にうるさいから隠してたのよ」とまさかの返答が! そして「あんた、共働きなのに嫁ちゃんのごはんにまでケチつけてるの? 作ってもらってるだけ感謝しなさいよ!」と夫を一喝。夫はショックそうでしたが、私のイライラはかなりスッキリしたのでした。
大好きな母親がレトルト食品を使っていたことを初めて知った夫は、ショックを受けたのかしばらくしょんぼりしていました。そして夫は私に「今までごめん……」とポツリとつぶやきました。私は、義母という心強い味方ができて立場が逆転。今では文句を言わずにレトルトごはんを食べてくれています。
著者:松下りさ/20代・ライター。音楽が大好きでおしゃべりがじょうずな、1歳半の女の子を育てるママ。子どもが寝たあとに、ひとりでネットショッピングをするのが至福の時間。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)