「すみません!」謝ろうとしたとき言われた言葉は…
長年住んでいた土地を離れ、はじめて県外で生活することになった私。慣れない場所で生活する不安を感じながら電車に揺られていると、トントンと誰かに肩をたたかれます。振り返ると、そこにはサングラスをかけた怖い雰囲気の金髪のお兄さんがいて、「ちょっと、お母さんさあ〜」とガムを噛みながら話しかけてきました。電車で揺れた際に足を踏んでしまったのかもしれないと思い慌てて謝ろうとすると、「赤ちゃんいるから座ってください」と言われてびっくり。お兄さんが指差すほうを見ると、同じように怖い雰囲気のお兄さんが「こっち」と笑顔で手招きしてくれていました。少しドキドキしましたが、「赤ちゃんが起きないように静かにしないとな」と言ってくれ、なんてやさしい人たちなんだろうと思いました。見知らぬ土地で人のやさしさに触れ、先ほどまで感じていた不安がなくなり、それと同時に、人を見た目で判断していた自分が恥ずかしくなったのです。夫とともに「ありがとうございます!」とお兄さんたちにお礼を伝えて座らせてもらいました。
お兄さんたちのおかげで不安が安心に変わり、この土地での子育てが楽しみになった出来事です。人を見た目で判断してしまったことを反省し、自分も困っている人に手を差し伸べられる人でいようと思いました。
著者:立川 りか/30代・ママライター。6歳の男の子を育てるママ。息子の好きを全力で応援するため日々奮闘中。虫が大の苦手だが、息子の虫取りに付き合ってきたおかげで少しだけ耐性がついてきた。食後のデザートや週末の晩酌がご褒美。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)