離婚をしたくても、金づるである私を夫は手放しませんでした。しかし、夫の浮気が発覚。うまい具合に別れを切り出してもらえた私は、ついに家を出ることができたのです。
私たち母娘が出ていくと知った義母は大喜び。二度と自分たち親子の前には現れるなと警告してきました。それなのに……。
10年ぶりに義母から連絡が
あれから10年。あれだけ私たち母娘と縁を切りたがった義母から、突然連絡が入ったのです。元夫が事故死して葬儀があるので、出席するようにとの話でした。私はもちろん出席を拒否。娘の養育費も払わなかった人を見送るつもりはありません。
大学生になった娘も、もちろん出席を拒否しました。
「実の父親が亡くなったのよ?」
「その態度は何なの」
腹を立てる祖母に対して、娘はき然とした態度を取りました。
「あのさ、おばあちゃん」
「家族って血のつながりじゃないんだよ」
新しく父親になったいまの夫を思い浮かべて話しているのでしょう。彼は本当にやさしい人なのです。そもそも母親である私に苦労をかけ、浮気までする男の葬儀になんて出席したくないと、娘は思いの丈をぶつけていました。
おぞましい…義母の魂胆
私が再婚したと聞いて、驚く義母。しかし、葬儀への出席は強要してきました。顔を見せに来てくれるだけでもいいとまで言ってきて……、なぜ私たちに執着するのか不思議です。以前は「二度と顔を見せるな」と言ったのに。
義母に伝えた通り、私たち母娘は元夫の葬儀に出席しませんでした。しかし葬儀が終わってから、義母は私たちの周辺をうろつくようになったのです。家の周りをウロウロしたり、娘の大学に様子を見に行ったり……。やめてもらえるように伝えると、孫に会いたい、昔の謝罪がしたいと言うのです。今さら謝って許されるとでも思うのでしょうか。
じつは私、彼女の行動が気になって調べてみたのです。すると、とんでもない事実が出てきて……。義母は親戚や友人に借金を繰り返し、挙げ句みんなに見放され……。二度と会いたくなかった私たちにすら、すがらないといけなくなったというわけなのです。
お金の無心が目的で連絡したわけではないと言いはる義母でしたが、最後にはお金を無心してくるという……。なんともお粗末な話でした。でも、相変わらずの金の亡者っぷりで安心しました。これなら、ためらうことなく彼女を見捨てることができますから。
義母につきまとわれ…その後
自分がひとりぼっちになったら、私たちのことを都合よく家族あつかい……。そんな自分勝手さに、あきれてものも言えません。二度と関わらないでほしいと最後通告をしました。
それからのことは、まったく知りません。私たちは引っ越し、娘も今は留学をしていますから。平穏な日々を取り戻せてホッとしています。今の幸せを大切にして生きていきたいと思います。
◇ ◇ ◇
謝っても許されないことってありますよね。なぜ自分がひとりぼっちになったのか……、義母には自分の言動を反省してほしいですね。
【取材時期:2024年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。