置き去りにされる私
デートの前には「どこに行きたい?」「何をしたい?」といつも私の希望を優先してくれるなど、普段からとてもやさしい彼。そんな彼とデート中のことです。
生理3日目だったその日、私は彼とショッピングモールに行く約束をしていました。ひと通りショッピングモール内で買い物を楽しみ、そろそろ昼食をとろうとなったとき。急激に下腹部が痛くなってきて、私はモール内に置いてあるベンチに座り込んでしまいました。
「大丈夫?」と心配してくれる彼に、「ちょっと生理痛がひどくなってきて……でも痛み止めを持ってくるの忘れちゃった」と事情を説明。
すると、彼が唐突に「ここで休んでて。俺、ちょっと買い物に行ってくるね」と言い、私を置いてどこかへ行ってしまったのです!
戻ってきた彼の手には…
それから10分ほどして、彼が戻ってきました。どこに行っていたんだろう?と彼の手をふと見ると、そこには薬局名の書かれたビニール袋が。そして、彼は「これを飲みなよ」と言いながら、私にミネラルウォーターと鎮痛薬を渡してくれたのです。
今まで彼に鎮痛薬を買ってもらったことなんて一度もなかったので、彼曰く「どれがいいのかわからなくて薬剤師さんにめっちゃ相談した」のだとか。私のために慣れないことをしてくれたことがとてもうれしかったのを覚えています。
どこに行くのかも告げられず置いてきぼりにされたときには驚きましたが、鎮痛薬を買ってきてくれるなんて、本当にやさしい人だなと感動したエピソードです。その後は彼のおかげで痛みもだいぶ軽くなり、デートを楽しむことができました。
著者:カトりん/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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