わが家は、育児の大半を専業主婦の私が担っています。パパは息子が大好きですが、仕事が忙しく、なかなか育児に関わる時間がありませんでした。そこで考えたのがパパのふれあいミルクタイムをつくること。完全母乳で育てていましたが、ミルクタイムで感じたメリットをご紹介します。
仕事の忙しいパパにもできること
わが家には、生後6カ月の息子がいます。わが家のパパは息子が生まれてからというもの、休日になると、一日中息子とべったり遊んでいるような子煩悩ぶりです。しかし、平日は仕事が忙しく、帰りも遅いためなかなか育児に関わることができず、残念そうにしていました。
そこで、仕事から帰ったパパにミルクをあげてもらおうと考えました。体を寄せ合い、目を合わせながらおこなう授乳が、息子と一番ふれあえると思ったからです。
ミルクタイム目当てに急いで帰ってくるパパ
最初は仕事で疲れている中、哺乳瓶の消毒、調乳、ミルクを与えるという、意外と大変な作業を全部任せて良いものか悩みましたが、パパの希望でミルクに関してはすべてパパが担当になりました。「熱すぎるんじゃない?」「ちょっと多いんじゃない?」と口出ししたくなる気持ちをグッとこらえて見守ります。
自分で作ったミルクをグビグビとおいしそうに飲む息子を見て、ご満悦なパパ。今では帰った途端、「さっ、ミルクをあげなきゃね!」と張りきっています。
ミルク育児の良いところ
パパと息子のふれあいタイムができたこと以外にも、良いことがありました。一日の最後の授乳タイムが、母乳からミルクに変わったことで、子どもが長く眠れるようになったんです。徐々に、一度も起きずに、朝を迎えられるようになりました。
また、ミルクを使えるようになったので、息子を人に預けることができるようになりました。外出先では、常に母乳をあげる場所や時間が気がかりでしたが、ミルクで対応することにより、その悩みも解消されました。
パパがミルクマスターになって以来、息子の成長について夫婦でシェアできる話題が増えました。歯が生えてきたことを最初にパパが発見し、少し悔しかったくらいです。家族みんなで育児に関わり、楽しむことは大切なことだと日々実感しています。
著者:鍜治すみの
生後6カ月と2歳、2男の母。長男妊娠時の切迫早産により、9年続けた製薬会社のMR職を退職。前職では主に産婦人科領域製剤を担当。培った知識をフルに活かし執筆活動や育児に奮闘中