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「閉経はいつ?どう決まる?」「閉経後はラクになる?」閉経の疑問を産婦人科医が解説

閉経を迎えるにあたり、心配なことや不安なこと、気になることはたくさんありますね。その中でも今回は閉経の時期のこと、閉経後の体調などについて産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に聞きました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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閉経年齢は母親と同じ時期?遺伝する?

閉経年齢は遺伝では決まりません。卵巣にある原始卵胞がなくなったときに閉経となるので、閉経年齢は原始卵胞の数で決まります。原始卵胞は胎児のときに一番量が多く、約200万個あります。早産や難産など出産時にストレスが大きいと、原始卵胞が少なくなるといわれているので出産時の状況は、閉経年齢と関係があると思います。

 

閉経年齢を早めたり、遅くしたりする方法は?

薬を飲む女性

 

閉経を早める方法には、「偽閉経療法」というものがあります。薬で卵巣機能を止めて、閉経を起こさせるのです。ただし、子宮内膜症や子宮筋腫の手術時の出血を抑えることが目的なので、「生理が面倒だから早めたい」という理由では基本的には使えません。また、卵巣機能を停止させる薬なので、更年期症状が強まる可能性があります。

 

逆に、「ホルモン補充療法」を受けている人は日本人女性の閉経平均年齢(50.5歳)よりも遅いと感じる人が多いようです。ただし、ホルモン補充療法は更年期症状があるだけでは受けられません。生理が不定期で日常生活に支障を来すほどの更年期障害があることが条件となります。血栓などのリスクもあるので「いつまでも若々しくいたい」といった理由では受けられません。

 

 

閉経後は、体調がラクになるの?

女性

 

閉経前は女性ホルモンが減るという体の変化に慣れなくてつらいということもあります。閉経後は慣れてくるので少しラクになるでしょう。また、「この原因不明の体調不良は更年期症状だったのね」と、納得できることも精神的にはラクになると思います。

 

ただ、更年期症状というのは、閉経前後5年、10年間における自律神経失調症ということ。更年期が過ぎても同じような体調不良が続く場合は、更年期症状が自律神経失調症と名前が変わるだけです。自律神経失調症は生活習慣の改善が欠かせませんが、漢方薬を利用する方法もあります。

 

まとめ

いかがでしたか? 基本的には閉経は自然に身を任せて待つというもののようです。閉経すると気持ちがラクになるという面もあると聞いて少しほっとした方も多いのではないでしょうか。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

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取材・文/岩崎みどり

ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。

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